2 ページ30
現場では男たちが手当たり次第に破壊行為をしていた。相手は2人。chipはどちらも「Power」。それだけならまだ良かった。
2人ともconfusionしていたようで、能力に体が耐えられず暴走していたのだ。確実にUtopiaの仕業である。
kj「もう……大人しくしてや」
暴れ回る相手を見て、向井がぽつりと呟く。
岩本と佐久間はすぐに突入しようとした。が、すぐに足を止めた。
相手が急に動きを止めたのである。男たちも、体が動かせない事に動揺しているようだった。
iw「……何が起きた?」
sk「え、どういうこと? ねえ阿部ちゃん!」
ab《わかんない……chipに何かあったのか?》
kj「……ふふ」
メンバーが戸惑うのをよそに向井だけが微笑んでいる。
sk「……康二?」
iw「お前……何かしたのか」
kj「んー? まあまあ」
岩本と佐久間に戸惑いの目を向けられてもなお楽しそうな向井。
様子が普段と違いすぎて、流石に全員がおかしいと気づいた。
ab《おい康二、何したの!?》
kj「あははっ! なあんもしとらんよ? 大人しくしてーって言うただけー」
sk「ねえ康二、」
kj「ほらあ、こっち来てや」
向井が語りかけると男たちの体が宙に浮いて、そのままこちらに近づいてくる。
見た事の無い現象にメンバーは全員混乱していた。混乱していないのは無邪気に笑う向井だけ。
iw「おい! どういうことだよこれ!?」
sk「ねえこれ康二がやってるの? 康二どうしちゃったの!?」
ab《わかんねえよ! でもこんなこと出来るの康二しか考えられないんだよ!!》
fk「いや、でも「Control」は生物に効果ないはずだよな!?」
ab《無いよ、なのに康二は人間を
kj「わあい、捕まえたっ」
焦るメンバーを横目に、向井は地に降ろされた男たちを拘束する。男たちはまだ自分の意思で体を動かせないようだ。
犯人の確保、つまり任務は完了した。だが向井はこれで満足していなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1347人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怜(プロフ) - いきるちゃんさん» コメントありがとうございます! そう言って頂けてとても嬉しいですありがとうございます! 書けば書くほどシリアスになっていくんですけど…笑 どうか最後までお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年5月18日 23時) (
レス) id: e493e73fbb (このIDを非表示/違反報告)
いきるちゃん(プロフ) - はじめまして！今の生活で1番楽しみにしている事がA-chipを読んでいる時間といっても過言ではありません！当方宮舘担なので、もう湧きまくりですよ(いいため息)こういう役どころのドラマとか現実でも来て欲しいと思ってます笑 これからも更新楽しみにしております (2020年5月18日 21時) (レス) id: 0fef891ab6 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - さなさん» コメントありがとうございます! そう言って頂けると凄く嬉しいです! 今後ともよろしくお願いいたします! (2020年5月15日 17時) (レス) id: e493e73fbb (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます! あの2人にはいろいろあります、今は何も言えないですけど() ありがとうございます、これからもよろしくお願いいたします! (2020年5月15日 17時) (レス) id: e493e73fbb (このIDを非表示/違反報告)
さな - とても面白くて読むのが楽しいです！これからも頑張ってください！応援してます！これからも！ (2020年5月14日 23時) (レス) id: 40c01c4cba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怜
| 作成日時：2020年5月10日 16時
