きっと僕達『運命』なんです。【ジェイド】後篇 (ページ4)

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　『変わった………？僕は昔から変わり者でしたよ……？』

　『違う、その昔と変わったんだ』

アズールの言ったことに理解できず、首を傾げるばかり

　『………まあ、いいです
　「イリューの国」に行こうという思いだけは許しましょう』

　『では………！』

　『ですが、行く方法を探しても絶対に行かないように』

その言葉を後にし、アズールはモストロ・ラウンジへ行く

「あれから調べてみても、「イリューの国」の事なんてどこにも載っていなくて……」

「苦戦してる感じ〜？頑張って〜」

「フロイドも少しは手伝ってくださいよ………」

呆れては、ただひたすらに手を動かす

今はこっちに集中していよう
きっと彼女に会えることを信じて

そういえば、次の授業は魔法史でしたね

リドルさん曰く、まだ「イリューの国」の単元は終わってないようですし
ひとまず安心、と言ったところでしょうか

………なぜアズールは
僕が「イリューの国」に行くことを拒むのだろう

あの国はなにかを隠しているのでしょうか？

ですが僕はその国の者との魂を入れ替えた張本人なんですよ？

調べただけの人に言われたくない言葉でしたね、本当に

「イリューの国」はとても平和でしたし
危ない事なんてなにもないと思いますが………

きっとなにか偏見を抱いてらっしゃるのでしょう

早めに誤解を解かなくてはいけませんね

「ジェイドがいなくなった日も、
　授業、錬金術だったねぇ」

「えぇ、少し懐かしさを覚えます」

かき混ぜ、完成させていく
今日の課題

あのときのように失敗しないように、慎重に

「煙が出たら完成ですね」

「楽しみ〜！」

「………ところで、今回はどんな薬品を作っているのでしょうか」

「「幻影魔法」を生み出す魔法薬だ」

「クルーウェル先生……なるほど、少しだけ難しい単元ですね…」

「オレ達には朝飯前だけどねぇ〜！」

フロイドは自信満々に言う

それもそうだ

そろそろ煙が出てくる頃まで事をうまく進ませたのだ

失敗するわけがない

僕は少し誇らしげに

フロイドが先に作って傍に置いていた
完成させる為の最後の物質を入れる

周りで注意喚起をする先生を放って

本当は

煙は窯の中で発生する物であるのに
今回は外まで吹き出した

それが失敗ともわからず、
僕はその煙を吸ってしまう

「お、や………？」

幻影に飲まれていく

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