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「いい案が浮かんだんです、こんなに沢山と
きっと彼に気に入られるはずですよ」
「な゙っ」
バレていた
僕がはぐらかしたこと全て
ジェイドはもう知っていたんだ
どこからわかっていた…？
ここに来る前……？
それとも質問責めした時……？
「予定調和すぎてつまらないですよ、アズール」
「うるさい、少し黙っていなさい」
「それでは、この案はなし、という事で……」
「そ、それはダメです……！」
少しだけ、
ジェイドの止まらない
無駄口叩くそれを静めようとしただけなのに
それはなしだろう…
僕の思った通りにいかないジェイドの行動に呆れつつも
僕は目の前に広がる案に目を通す
「具材を複数用意…？オリジナルのスープを客側で作ってもらうシステム、ですか……？」
「えぇ、きっと多くの方が物珍しさに、食べに来ると思います」
「………なら、その案にしましょう」
明日はその案に沿って
具材を買わなければいけないな
少しだけ忙しい一日になりそうだ……
ジェイドがこの部屋から
礼だけをし、去って行く
時計を見る
「そろそろ約束の時間ですか……」
お風呂に入り、
パジャマに着替えて
安眠用のコロンをつける
匂いがきつくならない程度に
彼の部屋の前に立てば
深呼吸をし、心を落ち着かせる
これは依頼であり、契約だ
下心など、ありはしない
「Aさん、約束の時間になりましたので来ましたよ」
「いらっしゃい、アズールくん。入って」
僕は彼に誘導され、
Aさんの部屋に入る
するとAさんは自分のベッドに座っては
たこの人形を優しく撫で、僕を見た
「い、一緒に寝るんだったよね、？
同じ寮生…そして寮長と寝るなんて、少し緊張しちゃうな」
「ふふ、これくらいのこと、僕にとっては朝飯前です
早く寝ましょう、睡眠時間はきちんと取らなくては」
僕達はベッドに横になり、目を閉じた
お互い背を合わせ、
顔を合わせないようにした
………今さっき言った言葉を撤回してしまいたい
何が朝飯前だ
好きな子の隣で寝ていて正気を保っていられる高校生なんかいるものか……！
このままだと寝られそうにない
かと言って契約を破棄してしまうような行為はいただけない
………別の事を考えてやり過ごそう
(明日からは……、)
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作者名：F . | 作成日時：2024年2月4日 23時
