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「ふぅ、今日はとても疲れました」
クロシェットさんの誕生日祭が無事に終わり
僕は今、クロシェットさんの部屋で体を休めている
クロシェットさんの部屋と言っても
今までいた部屋と全然違う雰囲気だった
……ここは城の中のクロシェットさんの部屋
高級感があり、アズールが好きそうな物ばかりだった
「皇女殿下、メイドのシュランです
お困りごとはございませんか？」
「大丈夫です、下がっていただいて構いませんよ」
困りごと
あるといえば、高級なものがありすぎて楽にできないことだろうか
海にはなかったきれいなもので
確かに心奪われるものだが
僕はそんなもの、気にもしない
その場にいて、住めていれば
なんだっていいと思う
……少し我慢すればいいか
「皇女殿下。お風呂のお時間でございます
どうなさいますか？」
「……私だけで済まします」
「そんな…！私達を頼ってください…！」
「私は一人がお好きなので……」
どうにかメイドにわけを話して
一人でお風呂に向かう
廊下は広いが
なんとかお風呂場に辿り着くことができた
……
「……フロイドとアズールは、僕がいなくても元気にしているでしょうか」
ふと、そんな事を思い始める
決して、二人の声がしないからといって
寂しい訳では無い
ただ、僕抜きで面白いことになっていないか
それだけを気にしていた
肝心なのはこの体の持ち主、クロシェットさんの魂が
ちゃんと僕の体に宿っているかどうかが肝心だ
そこらへんに彷徨っていないか
あるいは消えていないか
早く確認しようにも、
この町の名前、場所、地形も分からなければ
賢者の島に帰ることもできない
そして……
「家族が描かれた絵がありましたが……
あれにクロシェットさんは描かれていなかった……」
この体に自分の魂が宿っているからか、
宿れば体の記憶が移り変わるからか
自然と
一般の人、家族でもわからない
完璧に似ている自分とは違う誰かを
完全に「自分とは全く違う誰か」と捉えることができた
なのに、今は自分を家族として受け入れられている
似すぎて、みんなわからないのだろうか
「……まだこの町に滞在する理由があるようですね」
長く浸かっていた湯から出て
体を丁寧に拭く
自分の部屋に向かう
早く寝て明日に備えたい
そんな時に……
「……シェルーン」
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猫耳(プロフ) - 更新、頑張ってください！((●´ω｀●) (11月14日 21時) (
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作者名：F . | 作成日時：2023年11月14日 13時
