きっと僕達『偶然』なんです。【ジェイド】前篇 (ページ13)

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🌸 ページ13

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「ただいまー、アズール！」

「おかえりなさい、フロイドにクロシェットさん」

あの後、金魚さんやウミヘビさん、
ラッコさんにクリオネさんなど

たくさんの人の名前を知って、覚えた

フロイドさんはその人の名前じゃなくて
つけたあだ名で教えてくれたが

とってもわかりやすくていい

そして、金魚さんとは同じクラスで
関わる機会が多いそう……

「クロシェットさんは、どうです？
　覚えられそうですか？」

「はい、大丈夫っぽいです」

「………つかぬ事をお聞きしますが、クロシェットさんは何歳で……？」

「１７歳です」

「……僕達の前でなら、敬語を外すことをお願いしたいです」

「いいの、ですか……？お互い知らない者ですのに……」

年下でも年上でも、年が同じでも

私は元いた世界では、必ず敬語で話していた

だから、突然そんなことを提案されて
ただ話のきっかけを作ったまでだとおもったが

「フロイドも、敬語はなんか嫌だとごねていますので」と

敬語を外すことになった

「これでいい……？」

「はい、知らない者同士、この敬語を外したきっかけに、
　仲良くなりましょうね」

「はい……、あ、うん……！」

そういうことだったか、なんて考えては

私はここにいる人達……
フロイドさんとアズールさんと仲良くできる事に喜びを感じていた

「では、今日はクロシェットさんには、
　ラウンジでの仕事を見学してもらいます」

「ラウンジ、とは……？」

「オレ達が運営するカフェなの」

「楽しそう……」

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