きっと僕達『偶然』なんです。【ジェイド】前篇 (ページ1)

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今日も

昨日のような退屈な日が始まる

ベッドから起き上がっては、身支度を整える

朝は苦手だ
とにかく眠たい

今日の朝御飯は適当に食パンを食べよう

腹に入れば全て一緒だ

そんなよく聞く論を思い出しては、食パンに齧りつく

「……おや、フロイド。おはようございます」

「ん、おはよぉ。ジェイド」

足音が聞こえた、と視線をキョロキョロと見渡すと
視線の先には双子で片割れの、フロイド・リーチがいたのだ

軽く挨拶をし、また朝御飯に集中する

確か今日の一時限目は……

なんて、頭を動かす

「……錬金術、でしたか」

嫌いではないが、好きでもない

同じクラスの人が、なにか問題を起こすのを楽しみにしていよう

朝御飯の食パン一枚を食べ終えると

決まって自室に戻り、制服に着替える
一緒に実験服も取り出す

忘れてしまったら面倒だ

「では、僕は行ってきますね」

「は〜い、いってらっしゃ～い」

フロイドと「行ってきます」と言葉を交わしては
僕はこの自室から出て行く

フロイドは今日はサボるようだ

ベッドの上で靴の種類が載っている雑誌を目にし、楽しんでいたから

フロイドらしくて、羨ましい限りです

怒られるのは、嫌ですけど

「……気をつけてくださいね」

かき混ぜては、指定された宝石やらを生み出す

至ってシンプルな物事だ

見知らぬ生徒に気を使い、
今日もすぐに成功………

「……おや？」

嫌な予感がした

大釜の中を覗けば、成功しない水の色だった

これは失敗だ、爆発する

―ボンッッ！！

目を閉じ、また開く時には

ジェイドの意思はもうなく

「………ここは？」

辺りをキョロキョロと見渡し、唖然としている別の意思が宿っていた

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