すれちがいパズルゲーム【恐怖コレクター】 (ページ4)

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Ⅳ ページ4

「僕が目を瞑れと言ったら、君はちゃんと目を瞑るんだよ
　いいね？」

『わかりました！
　ですが、どうしてですか……？』

「見てはいけないからだよ」

『………？』

Aは
フシギから言い放たれた命令ならなんだって聞くよ、と後に言うが

それでも注意すべき事だと
何回も同じ事を言う

……今さっき言っていた都市伝説とやらに関係するのだろうか

Aは少し考えるが
自分で理解し考え、答えを導けるほど大人ではなかった

終いに、考えることを諦めてしまった

すると前方に、白い霧のような

だがそれは、人の姿をしているような、していないような
形をしていた

単に霧とは言えない何かが、Aとフシギの前に現れる

「しまった……！A、目を………」

『うぅ……！いたい、頭が痛いです……！！』

「っ……早くここから離れるんだ……！」

手遅れだった

Aは目の前に立ちはだかる人の形をした白い霧……
"くねくね"を見てしまい

頭に金属音のような、鋭い音に
頭痛を負った

そのためAは両手で強く、自分の頭を抱えた

痛みに耐えるように

『うごけな、い……！千野さんっ……！』

「A…！ここは一旦下がろう…」

フシギは、苦しむAを抱きかかえ
この場から素早く去っていった

近くに、くねくねからは建物の影で見えなくなる場所を見つけ

Aを横に寝転ぶように置く

「痛くないか……？」

『痛みは、引きました………
　ありがとうございます。千野さん……！』

不安にさせないように、Aは微笑む

フシギはその笑顔を見、
ポケットに入っていた手帳を強く手に持ち、くねくねの前に立つ

「僕に君たちの呪いは効かない
　回収させてもらう」

フシギは手帳に、

くねくねの呪いを回収する

あたりに広がっていたくねくねは
消えていく

『千野、さん』

「A…！ゆっくりしてくれ」

『もう大丈夫、です
　先程は助けてくださり、ありがとうございます…』

「これは僕のやるべきことで、当たり前のことだ」

『それでも、嬉しかったです』

Aはフシギの近くまで走って、身を寄せた

まるで"疲れた"だなんて甘えるように

そんなAを、愛おしそうに見つめては
Aの頭を優しく撫でた