すれちがいパズルゲーム【恐怖コレクター】 (ページ3)

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Ⅲ ページ3

『千野さん、僕達ってどこに向かっているんですか？』

「「灰色のフードの少年」という都市伝説の人物に会うんだ」

『都市伝説……？』

「あぁ……君はまだ知らなくてもいいだろう」

フシギは

まだ小さくて純粋なAの事を思ってか
詳しく説明するのはやめておくことにした

そして
安心させるように、Aの頭を撫でる

Aは嬉しくて
フシギに、にっこりと笑いかけた

『何があっても、このボクが千野さんを守ります！』

「……あはは、頼もしいよ」

『あー！千野さん、ボクを信じていませんね！！』

「信じているよ」

『嘘だー！！』

Aは拗ねるように頬を大きく膨らました

そんな様子を
フシギは誰にも見せたことのない笑顔で

Aに微笑んだ

それに満足したのか
Aは頬の膨らみを沈め

また前を向く

「……少し君に、おかしなことを聞くけれど」

『なんでも聞いてください！答えますよ！』

「君はもしかして「灰色のフードの少年」だったりするかい……？」

『た、確かにボクは、灰色のフードを着てますが……』

「………なんでもない、忘れてくれ」

Aはそう言われ
何も答えられなくて、申し訳ないとでもいうような表情を浮かべる

フシギは、問いただすことができなくて

結局、都市伝説を回収しそこねてしまう

きっと、この子じゃないと願うばかり

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―ねぇ、知ってる？
　「灰色のフードの少年」の噂

―なあに？それ

―最近は目撃されなくなったらしいけれど
　「赤いフードの少年」と「黒いフードの少女」を探している
　謎の多い都市伝説なの

―……怖い？

―それがね、全然怖くないの

―そんな都市伝説があるんだね
　知らなかったよ

―今は
　"１０歳の子供"に化けているそうだよ

―化けてなにがしたいのだろうね

―さあ、まだわからないことだらけだよ

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次は原作を元に