すれちがいパズルゲーム【恐怖コレクター】 (ページ2)

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Ⅱ ページ2

『ボクはAと言います！』

「Aだね。
　僕はフシギ。千野フシギと言う」

『千野さん！かっこいい名前ですね！』

フシギは頑張ってついてくる男の子……Aを可愛く思い

仕方なく
今は手を繋いで歩いている

フシギが
「手、繋ぐか？」

と聞くと、Aは
『つなぎたいです！』と

元気よく言うものだから
フシギは"冗談だ"なんて言えなくなってしまった

やはり可愛いものは勝つのだ

『千野さんの手、温かいです！』

「……それはよかったよ」

Aはそう言うと、

フシギの手を両手で握りしめ、"えへへ"と
フシギの方に微笑む

フシギはその行動の愛らしさに

らしくない取り乱し方で、一瞬我を忘れかけたが
いつもの表情に戻り、いつものように対応した

このときからフシギは、Aに恋をしていたのかもしれない……

「……危なくなったら、すぐに僕を呼ぶこと。いいね？」

『はい！千野さんとの約束、ですね！』

「ああ」

念のため

Aは、自身で"強い"などと言っていたが

本物相手にそうはいかない

いくら強くても、こんなに小さかったら怯えて逃げることもできないだろう

"そんな時は僕がいる"なんて安心させるように
フシギはAに微笑みかける

その表情を見る限り、

Aはまた、微笑み返した

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こんばんは。作者のFと申します
始まりました、前作の改善番
すごく楽しみです