【あくねこ】いつでも一緒です、主様。【ヤンデレ】 (ページ5)

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第四話　No.side ページ5

フィンレイ「…は、デビルズパレスの悪魔執事が、みな悪魔化した…と？」

少し肌寒い朝の事、グロバナー家当主のフィンレイは、焦る貴族や兵から話を聞いた。

天使への対抗手段である彼らが死んでしまい、いつ国中を襲われてもおかしくはない。

今更兵を各地に送ったところで、悪魔執事たちの様な力を出すことなぞ不可能。

無駄な死人を増やすだけだ。

フィンレイ「兎に角、会議をしましょう、天使への対抗策を練らなければ…！」

貴族「だが、あいつらがいないというのに、どうすれば対抗できるというんです？！」

貴族「嗚呼、もうおしまいだ…！人類はここで途絶えるのか！」

焦り狂いだす貴族を前に、どうにか頭を働かせるフィンレイ。

今更悪魔と契約できる人間を探したところで、デメリットの方が大きいこと、

もし見つかったとして、せいぜい一人か二人。そんな少人数で天使に敵うとは到底思えない。

フィンレイ(どうすればいいというのだ…彼らがいないというのに、天使を倒すことなんて…)

絶望の色に染まるフィンレイと貴族たち。

これから人類はどうなるのか、誰も知る由など無い。