検索窓
今日:43 hit、昨日:74 hit、合計:8,021 hit

ページ8

マッシュ.side

Aの顔は見えず、ランスくんの顔は見えた。

どういう話をして、どうやって仲良くなったのか、僕は知らない。

けれど、ランスくんの表情からして、仲良くなったことには間違いない。

それからという物、Aはランスくんとよく行動を一緒にした。

二人と友達の僕は、それを身近で感じて、心をもやもやさせた。

最初に出会った頃の純粋にAと一緒にいたい気持ちとは、まったく違う何か。

このままじゃ、ランスくんに取られちゃう気がした。

それが何時まで、何処までなのか、僕には分かんないや。

『ねぇ、マッシュ、最近どうしたの?なんだか、辛そう。少しでも話してくれると嬉しいな。』

どうすればランスくんに取られないようにできるか、そんなことをグルグルと考えていると、

Aが困った顔で話しかけてきてくれた。

『最近のマッシュ、元気ないよ?そうだ!ハグしよ!そうすれば、少しは楽になれるよ!』

そう言ってAが僕をぎゅっと抱きしめた。

温かくて、ふわふわしてて、さっきまでのモヤモヤが、どこかに行った気がした。

『どう?少しは良くなった?』

ハグが終わると、Aが笑顔で話しかけてきた。

マ「うん...少し、元気になった。」

『そっか、良かった!』

ああ、そっか。僕はAに、救われたんだ。

―――――――――――

Aの平穏な日常を保つために、僕は心のモヤモヤを気にしないことにした。

けれど、それはすごく難しくて、どんどん心がすり減っていく気がしてならない。

この関係を崩したくはない、だからこそ、何も行動に移せずにいた。

ザーザーと、雨が降っている。今日は僕一人で街に来た。

特に来た意味は無いけど、何故か、Aに会える気がした。

周りの人たちは、傘をさした。けど僕は、傘が無いからさせない。

いや、あってもささなかった気がする。

体も髪も濡れて、少しだけ寒い。こんな時、Aがいたら、どうするんだろう。

『寒そうだね。ふふっ、本当に冷たいね!』

そんなことを考えていると、視界にAが入って来た。

僕はびっくりして、Aを見た。その手には傘があった。

けれど、折りたたんで、僕と同じで濡れていた。

『そうだ!良いところがあるの!一緒に来てくれない?』

そう言ってAは僕の手を取って、綺麗な野原に来た。

『ここで一緒に踊りましょ!そうしたら、少しは楽しいと思うの!』

・→←ロウワー/ぬゆり様 【マッシュ・バーンデッド】奇花琉様リクエスト ※微ヤンデレ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
設定タグ:マッシュル , 曲パロ , ボカロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あき(プロフ) - 夢野みぃさん» ありがとうごさいます! (5月4日 0時) (レス) id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - あきさん» リクエスト有難うございます!2の方に作っておきますね!それまで少々お待ちを...! (5月4日 0時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - すみませんリクエスト良いですか?きゅうくらりんハッピーエンドバージョンが見てみたいです!出来れば作ってくれませんか? (5月4日 0時) (レス) @page16 id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - ルリーナさん» コメントありがとうございます!!喜んでもらえて何よりです! (3月30日 21時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
ルリーナ(プロフ) - セル最推しとして嬉し過ぎます!ありがとうございます!最高です! (3月30日 20時) (レス) @page42 id: abd4cb76f6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:9xwEvJ187ghD0yu | 作成日時:2024年3月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。