【曲パロ短編集】愛を謳う【マッシュル】

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ランス.side

吸い込まれるような美しい花火が舞っては散るを繰り返す。

真っ暗だった夜の空が、明るく照らされる。

ぎゅっと繋いでいた手に力を籠め、Aに聞こえない程度で囁く。

ラ「...さようなら、A」

心の底から、願った。オレを一人にしないでくれ、と。だがその願いは叶わないだろう。

こんな汚い世界でも、オレは、Aの事が、好きで好きで、たまらないんだ。

一瞬の出来事で構わない。残り短い時間を、Aと過ごしたい。

Aと向き合い、繋いでいた手は離さないようする。

『？ランス？』

ラ「...A...愛してる。」

そう言って彼女に口づけると、繋いでいた手はするりと抜け、

Aの驚いた表情だけがそこにあった。

『...っ、ランス？...ねぇ、どこ？』

ラ「...いつかまた、奇跡が起これば...その時は...オレと...」

それだけ言って、泣き崩れる彼女に背を向けた。

夢の向こうだろうと、オレはAを探す。

奇跡が起こったとき、オレと、結婚してくれ、A。

そうすれば、永遠に一緒にいられると誓える。

そんな奇跡、起こるわけないと思っていても、願わずにはいられなかった。

―――――――――――

作者より

『愛を謳う』を読んでくださり、ありがとうございます！！

このお話はいっぱいになっちゃったので、続編に移りたいと思います。

リクエストOKなので、ボカロ曲であれば、どしどしとお願いします！

余談ですが、最後の夢のまた夢×ランスくんの組み合わせは、作者の推し同士の組み合わせでした...！

それでは、続編でも、よろしくお願いいたします！！

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