検索窓
今日:83 hit、昨日:74 hit、合計:8,061 hit

ページ45

レナトス.side

オレはAに、顔向けできなくなった。

たった一人の、恋人を守れなくて、目の前で傷つけて。

それなのにあいつはオレに『ありがとう』って。

それが情けなくて、守れなかったくせにお礼を言われるなんか、彼氏失格だ。

だからあえて友人って言ったんだ。好きなやつ一人守れない彼氏なんて、嫌だろ。

いつもの仕事で、夜の街を歩く。今日は珍しく、墓場じゃなくて街だった。

ふらふらと歩いていると、白いパジャマ服を着た女をみかけた。

それは紛れもなく、Aだった。

暗いせいか、向こうはオレに気付いてなかった。

そのまますれ違う瞬間、最後にAに言いたいことがあった。

レ「...愛してる。A」

耳元でそれだけ言って、すぐに去ろうとした。

『っ!すぅ...レナトス!!』

息を吸った後、Aが大きな声でオレの名前を叫ぶ。

突然の事でビックリして、目を見開いた。だってあいつ...記憶喪失じゃ...

レ「...お前、オレの名前...!」

『...思い出したの。さっきの言葉で。今までごめんね、レナトス...』

レ「...そうか」

『...ねぇレナトス、病室で、オレは友人だって言ってたよね...?』

レ「嗚呼、そうだ。好きなやつ一人守れねー彼氏なんざ、嫌だろ?」

『嫌な訳ないじゃない!助けてくれてありがとう。レナトスがいなければ、私はとっくに死んでた...』

そう言ってオレの手を取るA。そっか、オレは、Aに嫌われたくなかったんだな。

『だから、嫌になったり、嫌いになったりしないよ。私はレナトスの事を愛してるからさ!』

はにかんだ笑顔が月明かりに照らされる。

レ「...そうか。良かった。」

安心したオレは抱き着いて、温もりを感じる。

レ「...もう忘れんなよ。」

『うん、もちろんだよ。』

エイリアンエイリアン/ナユタン星人様 【マックス・ランド】※夢主人外→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
設定タグ:マッシュル , 曲パロ , ボカロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あき(プロフ) - 夢野みぃさん» ありがとうごさいます! (5月4日 0時) (レス) id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - あきさん» リクエスト有難うございます!2の方に作っておきますね!それまで少々お待ちを...! (5月4日 0時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - すみませんリクエスト良いですか?きゅうくらりんハッピーエンドバージョンが見てみたいです!出来れば作ってくれませんか? (5月4日 0時) (レス) @page16 id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - ルリーナさん» コメントありがとうございます!!喜んでもらえて何よりです! (3月30日 21時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
ルリーナ(プロフ) - セル最推しとして嬉し過ぎます!ありがとうございます!最高です! (3月30日 20時) (レス) @page42 id: abd4cb76f6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:9xwEvJ187ghD0yu | 作成日時:2024年3月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。