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レナトス.side
オレはAに、顔向けできなくなった。
たった一人の、恋人を守れなくて、目の前で傷つけて。
それなのにあいつはオレに『ありがとう』って。
それが情けなくて、守れなかったくせにお礼を言われるなんか、彼氏失格だ。
だからあえて友人って言ったんだ。好きなやつ一人守れない彼氏なんて、嫌だろ。
いつもの仕事で、夜の街を歩く。今日は珍しく、墓場じゃなくて街だった。
ふらふらと歩いていると、白いパジャマ服を着た女をみかけた。
それは紛れもなく、Aだった。
暗いせいか、向こうはオレに気付いてなかった。
そのまますれ違う瞬間、最後にAに言いたいことがあった。
レ「...愛してる。A」
耳元でそれだけ言って、すぐに去ろうとした。
『っ!すぅ...レナトス!!』
息を吸った後、Aが大きな声でオレの名前を叫ぶ。
突然の事でビックリして、目を見開いた。だってあいつ...記憶喪失じゃ...
レ「...お前、オレの名前...!」
『...思い出したの。さっきの言葉で。今までごめんね、レナトス...』
レ「...そうか」
『...ねぇレナトス、病室で、オレは友人だって言ってたよね...?』
レ「嗚呼、そうだ。好きなやつ一人守れねー彼氏なんざ、嫌だろ?」
『嫌な訳ないじゃない!助けてくれてありがとう。レナトスがいなければ、私はとっくに死んでた...』
そう言ってオレの手を取るA。そっか、オレは、Aに嫌われたくなかったんだな。
『だから、嫌になったり、嫌いになったりしないよ。私はレナトスの事を愛してるからさ!』
はにかんだ笑顔が月明かりに照らされる。
レ「...そうか。良かった。」
安心したオレは抱き着いて、温もりを感じる。
レ「...もう忘れんなよ。」
『うん、もちろんだよ。』
エイリアンエイリアン/ナユタン星人様 【マックス・ランド】※夢主人外→←・
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あき(プロフ) - 夢野みぃさん» ありがとうごさいます! (5月4日 0時) (レス) id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - あきさん» リクエスト有難うございます!2の方に作っておきますね!それまで少々お待ちを...! (5月4日 0時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - すみませんリクエスト良いですか?きゅうくらりんハッピーエンドバージョンが見てみたいです!出来れば作ってくれませんか? (5月4日 0時) (レス) @page16 id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - ルリーナさん» コメントありがとうございます!!喜んでもらえて何よりです! (3月30日 21時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
ルリーナ(プロフ) - セル最推しとして嬉し過ぎます!ありがとうございます!最高です! (3月30日 20時) (レス) @page42 id: abd4cb76f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:9xwEvJ187ghD0yu | 作成日時:2024年3月7日 23時