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A.side
休日も終わり、学校が再開する。今日から魔法局へインターンが始まり、それに参加する。
だから、レヴィとは数日間会えない。寂しいけど、仕方ないよね。
インターンで、ツララさんに色んなことを教えてもらう。
主に研究のお手伝いや、手合わせなど。
そんなこんなで、数日が過ぎ、インターンが終わった。
早くレヴィに会いたい一心で、すぐにヴァルキスに戻った。
『あっ、レヴィ!ただいまっ!』
レ「おーおー、おかえりだな」
ぎゅっと抱き着くと、同じく抱きしめ返す。この幸せな時間が永遠に続けばいいのになぁ。
そしたら、悪い人に邪魔なんてされないのに。
両親がいない、レヴィやロヴィと一緒に暮らせたらいいのに。
早く、シンデレラの様に結ばれたらなぁ。
―――――――――――
早く大人になりたくて、お化粧をする。独り立ちしたいから。
けどお母様はそれを許さない。私がマスカラをしようとすれば、鬼の形相で迫る。
「こんな物、貴方には不必要よ!」
そう言って化粧道具を奪う。そんなお母様の目をじっと見て、
『今日だけ許してください、明日からは絶対にしません。』
と、お願いする。するとお母様は「今日だけよ」と言って返してくれる。
『ねぇねぇレヴィ!どうかな?』
早速レヴィに見せると、
レ「いいんじゃねぇか?似合ってる」
レヴィはまた、優しく頭を撫でてくれる。いい子でいなくても、優しくしてくれるレヴィ。
許婚なんて不快だと思う人が普通なのに、私達は嫌だと思ったことが無い。
いや、そう思ってるのは私だけかもしれない。なんだか、虚しいなぁ...
―――――――――――
「レヴィ様と遊びすぎるな。勉学にも集中しろ。」
ある日、お父様が私に向かって言った。
お父様は前々から、レヴィの事をあまり良く思ってなかった。
「これは貴方の為なのよ、A。さ、お勉強をしましょ。」
今日の分の勉強は終わった。いつも通り、10時間以上やったのに。
私の為、という言葉が大っ嫌い。そう言って私を縛る気だから。
ねぇ、レヴィ、早く私を連れ出してよ。両親が怒っちゃうくらい、遠くの場所へ。
シンデレラの様に離れなきゃいけない時が来ても、一緒がいい。
きっと童話のシンデレラも、王子様に会いたいから、わざと靴を落としたんだわ。
そうに違いない。だって好きな人に愛されたいじゃない。
・→←ロミオとシンデレラ/doriko様 【レヴィ・ローズクォーツ】
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あき(プロフ) - 夢野みぃさん» ありがとうごさいます! (5月4日 0時) (レス) id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - あきさん» リクエスト有難うございます!2の方に作っておきますね!それまで少々お待ちを...! (5月4日 0時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - すみませんリクエスト良いですか?きゅうくらりんハッピーエンドバージョンが見てみたいです!出来れば作ってくれませんか? (5月4日 0時) (レス) @page16 id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - ルリーナさん» コメントありがとうございます!!喜んでもらえて何よりです! (3月30日 21時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
ルリーナ(プロフ) - セル最推しとして嬉し過ぎます!ありがとうございます!最高です! (3月30日 20時) (レス) @page42 id: abd4cb76f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:9xwEvJ187ghD0yu | 作成日時:2024年3月7日 23時