検索窓
今日:19 hit、昨日:132 hit、合計:8,129 hit

ページ33

A.side

『(...友達...か)ありがとう、そう言ってくれて!もう寮に戻っていいよ!』

途端に自分が醜い人間に感じてきた。今までこんなこと無かったのに。

「うん、分かった」そう言って友達は教室を出た。

教室には運悪く、カルパッチョ・ローヤンと私の二人だけだった。

カ「...ねぇ、君。」

不意にカルパッチョに呼ばれた。

『どうかしたの?』

カ「その愛想笑いしないでよ。気持ちが悪いから。それと、僕の研究に付き合ってくれない?」

いきなりそんなことを言われてびっくりした。

『あ、愛想笑い?なんのこと?研究って、痛みについてかな?オルカ寮の子じゃダメなの?』

カ「嘘をつかないでくれる?そんな顔、愛想笑い以外無いだろ。」

そう言ってカルパッチョは私の痛い所を突く。

カ「君の固有魔法を使って研究がしたい。」

急に手を握って、顔を近づけた。瞳に光の入っていない目が私を捉える。

『わ、分かったよ!』

年頃の男の子に顔を近づけられれば、誰だって恥じてしまう。それがいきなりなら尚更。

それからというもの、私はカルパッチョに無理矢理研究に付き合わされた。

カ「そのバリアを貼る魔法...僕の痛みも貫通するの?」

そんなことを話しながら、各々が魔法を使う。

私の魔法は、彼の痛みを防御することができた。そのおかげで怪我をせずに済んだ。

カ「じゃ、また明日もよろしく。」

この繰り返しだ。

―――――――――――
〜数日後〜

あれからの私は...変だ。頭を空っぽにして、いつものように友達と言葉を交わす。

なのに、その会話が終わると、自分の本心とでも言うように罪悪感が湧き出る。

やめようにもやめることができない。急に素の私を出しても、嫌われるだけ。ならしない方がいい。

カ「そうやって愛想笑いをしているのが好きなんだね。」

でもあいつは、私の裏面をじっと見つめるような気がしてゾッとした。

今日の研究は、初めて彼の攻撃を受けるというもの。

勿論拒否したけど...

カ「いいの?君の本当の素顔を皆に話しちゃって。」

脅しのように耳打ちをし、受けるしかなくなった。

カ「じゃあ、いくよ。」

まずは足、次に腕と全身に痛みが回って行った。

『...っ!』

けれど、私はあまり声を出さなかった。耐性があるわけでもないのに。

カ「へぇ、凄いね。悲鳴も出さないなんて。A、センスあるよ。」

傷の手当てをしながら言った。褒められても嬉しくない。

・→←ビターチョコデコレーション/syudou様 【カルパッチョ・ローヤン】※ヤンデレ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
設定タグ:マッシュル , 曲パロ , ボカロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あき(プロフ) - 夢野みぃさん» ありがとうごさいます! (5月4日 0時) (レス) id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - あきさん» リクエスト有難うございます!2の方に作っておきますね!それまで少々お待ちを...! (5月4日 0時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - すみませんリクエスト良いですか?きゅうくらりんハッピーエンドバージョンが見てみたいです!出来れば作ってくれませんか? (5月4日 0時) (レス) @page16 id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - ルリーナさん» コメントありがとうございます!!喜んでもらえて何よりです! (3月30日 21時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
ルリーナ(プロフ) - セル最推しとして嬉し過ぎます!ありがとうございます!最高です! (3月30日 20時) (レス) @page42 id: abd4cb76f6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:9xwEvJ187ghD0yu | 作成日時:2024年3月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。