【曲パロ短編集】愛を謳う【マッシュル】

ビターチョコデコレーション/syudou様　【カルパッチョ・ローヤン】※ヤンデレ ページ32

夢主設定

A・モーガン

性別：女性
年齢：16歳
魔法：防衛魔法。自分と指定した範囲の人にシールドを貼る魔法。二本線
性格：誰にでも優しく頭も良く、スポーツ、魔法どれも優れており、文武両道。...というのは表の顔で、本心は他人に興味は無く、期待も信用もしていない。
カルパッチョとの関係：カルパッチョの一方的な研究に付き合わされている。
その他：レアン寮、内部進学2位通過

―――――――――――
A.side

「いい、A？家族以外の他人を信用したり、期待しちゃダメよ。これは自分を守るためなの。」

「だが、周りに良い目で見られるよう努力するんだ。常に笑顔、文武両道でいるんだぞ。」

これは両親が私に何度も言った言葉だ。

『はい、お母様、お父様』

私は抵抗することなく、両親の言う事に従う。両親は偉い人だ。だから従うのは必要なこと。

常に一番である続ける、それが私の使命だ。なのに...

『(...また、2位か...)』

内部進学でも、テストでも、私は常に2番だった。理由は明白。

天才と呼ばれるカルパッチョ・ローヤンがいるからだ。

『(あいつさえいなければ...私が1番なのに...)』

何度あいつの存在を怨み、憎んだことか。だが決して表情や言葉を表には出さない。

「Aちゃん！テスト凄いね！」「ほんと！文武両道で羨ましいよ！」

『そうかな？そう言ってくれてありがとう！』

笑顔でクラスメイトに接する。所詮愛想笑いでしかないけど。

軽いジョークもお世辞も、他人からよく見られる為でしかない。

でもそのおかげで、私は友人に恵まれていた。

...まぁ、心から信用したことは一度たりとも無いけど。

『(放課後は図書室に行かないと...今度ワース先輩に勉強を教えてもらおうかな...)』

そんなことを考えながら、あまり得意ではない魔法薬学の実技を行う。

得意ではないというか、苦手である。けれど、嫌なことであろうと完璧にこなす。

けれど、今日は体調が優れず、少しだけ眩暈がしてしまい、近くのフラスコを割ってしまった。

『あっ！す、すみませんっ！』

すぐに割れた破片を取ろうとすれば、手を怪我してしまった。

「っ、Aちゃん、私がやっておくから、手当てしてきなよ！」

すると、近くにいた友達がそう叫んだ。

『そ、そう？分かった、お言葉に甘えて、手当てしてくるね。』

手当てが終わった後、どうして私を助けたのか聞いた。

「そんなの、友達だからじゃない！」

そう言って笑った。

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