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A.side

カ「では次は、この書類を...」

今日も仕事に明け暮れる。あの後、自分がカルドを好きという気持ちを気にしないようにした。

でもなぜだろう...心の距離感だろうか、どことなく遠い気がしてならない。

それがモヤモヤして、嫌だって感じてしまう。

割り切れない複雑な思いが心を絡めているようだ。

輸血週間が終わるまであと三日だが、私は我慢の限界だった。

あの甘い血が飲みたくて仕方がない。気を緩めればすぐにかぶりつきそうになる。

しかも、なぜかカルドが私に冷たく接する気がする。

「急ぎますよ、すぐに準備を。」とか。自分の気のせいかもしれないけど...

心が潰れちゃいそうだ。

早く血を飲みたいという思いと、カルドから冷たくされたくないという願いが混在する。

だいぶ心が疲れて、カルドを前にすると唾液が止まらなくなった。

カ「あと少しですよ。我慢しなくちゃ。」

『も、もう無理...カルドの...血が飲みたい...!』

泣きながら縋ると、カルドは口を歪ませて笑った。

輸血週間が終わるまであと一日。我慢すれば終わるが、もう無理だった。

カ「ふふっ...そうですか...では一日早いですが、ご褒美にしましょうか。」

そう言ってカルドは私に首を向ける。耐え切れなくなった私はすぐに噛みつく。

『じゅっ...ん、美味しっ...』

あの甘い味が口いっぱいに広がり、幸せだった。

そっか、私はカルドの事が好きだったんだ。血を初めて貰ったあの日から。

『...カルド...私、カルドのこと好きだよ。』

飲み終わると、カルドの顔を見てそう伝える。心底喜んだような表情を浮かべるカルド。

カ「知ってるよ、けど、君から告白してほしくていじわるしちゃった。大好きだよ、A。」

そう言って額に口づけをする。

『そうなの?気づかなくてごめん...私も大好き。』

気が付けば私は眠っていて、カルドも隣で眠っていた。

それから私達は付き合った。

カルドはその後、私の血を飲む事で同じ吸血鬼になった。

『お揃いだね、カルド』

カ「ええ、幸せですね。」

お互いに血を飲む関係となった今、私達は幸せだ。

ビターチョコデコレーション/syudou様 【カルパッチョ・ローヤン】※ヤンデレ→←・



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あき(プロフ) - 夢野みぃさん» ありがとうごさいます! (5月4日 0時) (レス) id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - あきさん» リクエスト有難うございます!2の方に作っておきますね!それまで少々お待ちを...! (5月4日 0時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - すみませんリクエスト良いですか?きゅうくらりんハッピーエンドバージョンが見てみたいです!出来れば作ってくれませんか? (5月4日 0時) (レス) @page16 id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - ルリーナさん» コメントありがとうございます!!喜んでもらえて何よりです! (3月30日 21時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
ルリーナ(プロフ) - セル最推しとして嬉し過ぎます!ありがとうございます!最高です! (3月30日 20時) (レス) @page42 id: abd4cb76f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:9xwEvJ187ghD0yu | 作成日時:2024年3月7日 23時

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