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A.side
ランスさんの事を考えると、眠れない日が来てしまう。
一度優しくされたからって、私って、何て安い女なんだろうと思う。
頭の中で再生されるのは、ランスさんのカッコいい所。
授業での集中している横顔も、戦闘で魔法を使う所も、どれもカッコよかった。
いや、カッコいいんじゃなくて、美しい？よくわかんないや。
―――――――――――
ラ「...そこはこうするんじゃなくて、こうだ。」
またランスさんとお話しする機会ができた。
魔法薬学で、一緒の班になったのだ。
『わっ、分かりました。』
見とれてしまい、少しだけミスをしてしまった。
ラ「いや、気にするな。それより、この後、購買に行かないか？」
授業終わりに誘ってくれた。嬉しくてたまらなかったけれど、
『ご、ごめんなさい。今日は...その...』
ラ「そうか、分かった。」
ランスさんに惹かれているのは気づいていた。けれど、素直になれずにいた。
好きだと伝えてしまえば、また前みたいに、フラれると思ってしまってできない。
何度も何度も、あの時の映像が流れる。
「別れよう」その一言で、自分がどれだけ絶望したか。
だからこそ、わざと避ける。一歩踏み出す勇気なんて、今の私には無いから。
恐怖が心の枷となって外れないように、心が許さなかった。彼を好きだと思うことが。
―――――――――――
今自分がどうすればいいのか分からないまま、時間だけが過ぎた。
気が付けば泣いていて、目の周りがパンパンに腫れていた。
もちろんレモンちゃんにも心配をかけちゃった。
それから、ランスさんにも。
ラ「...また泣いたのか。これ、治癒魔法をかけたハンカチだ。使ってくれ。」
『...放っておいてください。貴方には...関係の無いことです。』
初めて彼に会った時の様に、そのままの顔で授業へ行こうとしたら、彼に会ったのだ。
私は反射で拒絶してしまった。
怖かったのだ。フラれてしまうことも、嫌われることも。
ラ「...関係ない、だと？オレはお前を心配しているんだ。泣いている女の子を放っておけるか。」
それだけ言って、私の手にハンカチを無理矢理押し付けた。
それからというもの、会う回数が分かるように減った。
とうとうランスさんに嫌われちゃったか。あんな風に言えば、誰でも嫌うよね。
なのに、私は焦った。何をしているのか、どこにいるのか、気になってしまう。
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あき(プロフ) - 夢野みぃさん» ありがとうごさいます！ (5月4日 0時) (
レス) id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - あきさん» リクエスト有難うございます！2の方に作っておきますね！それまで少々お待ちを...！ (5月4日 0時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - すみませんリクエスト良いですか？きゅうくらりんハッピーエンドバージョンが見てみたいです！出来れば作ってくれませんか？ (5月4日 0時) (レス) @page16 id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - ルリーナさん» コメントありがとうございます！！喜んでもらえて何よりです！ (3月30日 21時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
ルリーナ(プロフ) - セル最推しとして嬉し過ぎます!ありがとうございます!最高です！ (3月30日 20時) (レス) @page42 id: abd4cb76f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：9xwEvJ187ghD0yu | 作成日時：2024年3月7日 23時
