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アビス.side
Aはそのまま、ナイフを首に当てた。
慌てて私は魔法を使おうとした。
ア「っ!アクセレイ『いいの、アビス。アビスが今まで傍に居てくれたおかげで、
ここまで来れたの。だから、もういいの。死ぬのは私だけで。』
そしてAは首を切った。映画のワンシーンの様に、ゆっくりと倒れていく彼女の体。
白昼夢を見ているように、周りの蝉の声、魔法警察の怒号、その全てが聞こえなくなった。
気が付いたころには、私は捕まっていて、Aだけが、どこにも見つからなくて。
どこにも、いなくて。
―――――――――――
それから数年の時が経った。
今日も暑い日が続く。家族も、イーストンで出会った友達も、七魔牙の皆もいるのに、
なぜか、Aだけがいなかった。
たった一言、Aに言いたいことがあったんだ。
だから、私は探し続けた。きっとどこかにいることを信じて。
頭の中は、彼女の笑顔と無邪気さでいっぱいだ。
誰もいない寮室で、今何処かにいるのか分からないAに、言葉をかける。
ア「投げ出してしまえば、自由になれるんだ。そう言って欲しかったんだろう、A。」
私がAを認めていれば、こんなことにはならなかったかもしれない。
今でも後悔している。Aをもっと愛していれば。
私が涙を流しているのを見て、Aなら、何と声をかけることか。
『大丈夫?何かあったの?アビスは一人じゃないよ。』そう言ってくれるだろう。
ア「...A...貴方は、一人じゃない。」
頭の中が飽和していくのを感じた。
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あき(プロフ) - 夢野みぃさん» ありがとうごさいます! (5月4日 0時) (レス) id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - あきさん» リクエスト有難うございます!2の方に作っておきますね!それまで少々お待ちを...! (5月4日 0時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - すみませんリクエスト良いですか?きゅうくらりんハッピーエンドバージョンが見てみたいです!出来れば作ってくれませんか? (5月4日 0時) (レス) @page16 id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - ルリーナさん» コメントありがとうございます!!喜んでもらえて何よりです! (3月30日 21時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
ルリーナ(プロフ) - セル最推しとして嬉し過ぎます!ありがとうございます!最高です! (3月30日 20時) (レス) @page42 id: abd4cb76f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:9xwEvJ187ghD0yu | 作成日時:2024年3月7日 23時