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アビス.side
家族も、昔は友達と言ってくれた人達も何もかも捨てて、Aと二人。
「誰もいない場所で、二人で死のうよ。」私はそう言った。
この世界に価値なんか無かったんだ。
ア「Aは何も悪くないんだ。」
そう言ってAの手を握ると、さっきまであった震えも無くなっていた。
『...うん、ありがとう。』
Aは少しだけ笑った。
―――――――――――
〜数年前〜
イヴル・アイが発現した時、両親は酷く悲しんでいた。
けれど、Aは違った。私の目を、綺麗だと言ってくれた。
「どうして？」と聞くと、Aは『どんなに汚れたとしても、アビスはアビスじゃない！』
そう言って笑ってくれた。
Aの両親は、彼女に暴力を振るう。
優しい彼女は、自分が悪いのだと思い込み、善い行いを積み重ねようと努力していた。
だけど、日に日に傷が増えるばかり。
彼女の両親は、何の愛情も無かったんだと、私は悟った。
まるで、私の両親と同じだ。
私達は、誰かに愛されたことなど無かった。そんな嫌な共通点で信じあって来た。
―――――――――――
一緒に野山を歩いていると、やっと自由になれたような気がした。
私は、Aとならどこへでも行ける気がした。
『なんかもう、どうでも良くなってきちゃった。変だよね。人殺しなのに。昔に夢見た、強くてカッコイイ主人公なら、私達の事も見捨てずに救ってくれるのかな？』
Aは少し笑った後に、私に聞いた。
ア「...そんな夢ならとっくの昔に捨てたよ。幸せなんて無かった。今までの人生で思い知ったんだ。」
『...そっか。それもそうだね。』
少し間を置いてAは肯定した。
誰もが皆、自分は悪くないと思ってる。それは、私も、Aも。
―――――――――――
森の中を宛てもなく彷徨う。
水も無いから、視界が揺れ出す。
「待つんだ！！人殺しにイヴル・アイ！！」
魔法警察の男たちが、大きな声を出しながら迫って来た。
それなのに私達ははしゃぎあった。
『あっははは！鬼ごっこだね！』
Aが昔に戻ったかの様に笑っている様子に、私も自然と笑みがこぼれた。
だけど、目の前は崖で、これ以上逃げることはできなかった。
それなりに魔法警察との距離はあるけれど、見つかるのも時間の問題だ。
ふと、Aは鞄からナイフを取り出した。
・→←あの夏が飽和する。/カンザキイオリ様 【アビス・レイザー】※シリアス&流血表現
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あき(プロフ) - 夢野みぃさん» ありがとうごさいます！ (5月4日 0時) (
レス) id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - あきさん» リクエスト有難うございます！2の方に作っておきますね！それまで少々お待ちを...！ (5月4日 0時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - すみませんリクエスト良いですか？きゅうくらりんハッピーエンドバージョンが見てみたいです！出来れば作ってくれませんか？ (5月4日 0時) (レス) @page16 id: 6a224cc54b (このIDを非表示/違反報告)
夢野みぃ(プロフ) - ルリーナさん» コメントありがとうございます！！喜んでもらえて何よりです！ (3月30日 21時) (レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
ルリーナ(プロフ) - セル最推しとして嬉し過ぎます!ありがとうございます!最高です！ (3月30日 20時) (レス) @page42 id: abd4cb76f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：9xwEvJ187ghD0yu | 作成日時：2024年3月7日 23時
