【曲パロ短編集】愛を謳う【マッシュル】

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A.side

あの勤勉ヤクザと戦った後の話、私は森へ入り、サソリ討伐に向かった。

ワースとの勝負で勝ったのはいいけど、勉強ではあいつに勝ったことが無い。

ま、何もしなくてもテストの点は良いし、別にいいんだけどー。

モブ「ねぇあんた！あたしと勝負しなさいよ！ワース様といっつもべったりと...」

ぶらぶら歩いていると、知らない女の子から声をかけられた。

ローブからして、オルカ寮か。てか、あいつ、意外とモテてたのか。

『いいよー、私が勝っても、文句言わないでねー』

そう言ってまた始まった戦い。

相手の魔法はそれなりに強かった。けれど最終的に私が勝利した。

モブ「ぐっ！なんで...なんであんたばっかなの！！いっつもワース様とべったりしちゃって！！」

戦いが終わった後、女の子がいきなり私の頬をビンタした。

『べったり？腐れ縁の間違いじゃないの？それより、私戻っていい？早くサソリをぶっ潰したいんだけど。』

そう言い残して後を去る。

―――――――――――
〜授業終了後〜

ワ「遅かったじゃねぇか。...って、おいおい、どうしたんだよ、その顔。」

授業後にあいつと会った。案の定、赤く少し腫れた頬に驚いている。

『あんたのことが好きだーっていう女の子から、勝負を挑まれてねぇ。負けた腹いせにビンタされちった。』

ワ「へぇ...って、はぁ？俺の事が好きな女だァ？」

『そうだよ。もとをただせば、全部あんたのせいだ！』

少し冗談交じりに話すと、ワースは少し悲しい目をして俯いてしまった。

嫌いなやつとはいえ、そんな顔をされると困る。

ワ「...その、悪かったな。女の顔を傷つけちまってよ。」

『もういいよ。あの女が私を叩いたのが悪いんだし。』

ワースの謝罪に、私はどうすることもできなかった。

ワ「それより、制服がはだけてるぞはしたねェ。」

『今それ言うところ？』

それから保健室へ行って、手当てされた。...何故かワースも一緒なのがムカつくけど。

―――――――――――
〜数日後〜

無事に怪我も綺麗に治り、今日も今日とてワースと勝負をする。

ワ「今日こそテメェに勝ってやる！」

『望むところよ！』

午後から授業が無いことを良いことに、私達は思いっきり戦った。

それを見ていたアベル寮長と、アビス。

ア「...止めなくてよろしいのですか？」

ア「嗚呼、いつものことだ。それに、どこか楽しそうじゃないか。」

ア「そうですね。」

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