【曲パロ短編集】愛を謳う【マッシュル】

ジェヘナ/wotaku様　【レイン・エイムズ】※シリアス ページ1

夢主設定

A・モーガン

性別：女性
年齢：18歳
魔法：白魔法の中でもかなりの弱さ。一本線。
性格：自分が弱いことを自覚しており、病気がち。とても優しく、うさぎや梟の世話を自分から進んで行う。
レインとの関係：親友であり、一番の理解者。うさぎの世話をしているうちに仲良くなった。だが、それと同時に、自分がレインの隣に立っているのは不釣り合いであり、いるべきではないと考えている。

―――――――――――
A.side

私はある日から、入院することになった。

突然のことだった、体にがんが見つかり、魔法でも治せないほど進行していた。

勿論、イーストンにはいられず、自主退学をした。

友達が多い方ではない私にとって、入院は地獄だ。

けどそんな地獄の中でも、唯一の楽しみと言っていいのが、レインとの会話。

レ「調子はどうだ？」

『もう回復の見込みは無いんだって。メリアドールさんでも、無理らしい。』

投げやりになりながら話す。レインにぶつけたって、意味は無いのに。

レ「そうか...」

案の定レインは悲しそうな目をしてしまい、罪悪感が湧きだす。

『ごめんね、暗いこと言って。私は大丈夫だよ。レインが傍にいてくれるだけで、私は嬉しい。」

できるだけ笑顔で答えた。けれどレインの顔は曇ったまま。

その後は林檎をむいて食べさせてくれた。神覚者であり学生で、忙しいはずなのに。

私に時間を割いている余裕は無いはず。それなのに来てくれる。

レインは、優しすぎるんだよ...私なんか、すぐに見捨てればいいのに。

レ「外の空気を吸いに行くか？」

『ううん、いいよ。レインはもう帰って。私なんかに、時間を使わせるのは悪いよ。」

レ「嫌だ。俺は俺の意思でここに来たんだ。Aに辛い思いをしてほしくないからな。」

もう、やめてよ。

レインの為にも、私という存在が憎くてたまらない。全部全部、私のせいだ。

私には、未来も希望も何もない。すぐに地獄に墜ちる。

それならもう、墜ちる所まで墜ちてしまえ。

そう思っていた。けれど、レインがいるせいで、生きていたいと思ってしまう自分がいる。

『ねぇ、レイン、私さ、今どうしたいのか、分かんないや。』

レ「！...どういうことだ？」

『生きたいと思っている自分がいる。けれど同時に、生きていたくないと思っている自分もいる。おかしいよね。笑っちゃう。』

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