第三話『ネックレス』 ページ5
A.side
許婚様とのピクニックの日、当日となった。
メイドさん達が、可愛らしいお洋服を選んで着せてくれる。
その際、色んなことを言われた。
「許婚様から婚姻のお話が出ましたら、YESと答えてくださいね。」とか。
その場はとりあえず、うんとだけ言ってはみたけれど、正直、今すぐ逃げ出したい。
でも、それは絶対に出来ないから、言われた通りに馬車に乗る。
一面、花畑の場所に、一人の男性が立っていた。きっとあの人が、許婚様なんだろう。
A「あ、あの、初めまして。A・ムーアと申します。」
？？「ああ、貴方がAでしたか！わたくし、チャールズ・リデルといいます。
これからよろしくお願いします。」
とても礼儀正しい人で、英国紳士だった。
最初は許婚って聞くと、あまりいいイメージは無かったけれど、この人となら、大丈夫そう。
A「ええ、こちらこそ、これからよろしくお願いします。」
そんなこんなで、芝生の上に、机や椅子を置いて、ティータイムにする。
色んなことを話した。途中で、許婚様から、こんなものをいただいた。
チャールズ「A、こちらを向いて、目を瞑ってくれませんか？」
A「...？はい。」
「いいですよ。」と言われ、目を開けると、首にネックレスが付けられていた。
A「まあ、ありがとうございます。」
チャールズ「ふふっ、Aは、男が女性にネックレスを渡すことの意味をご存じですか？」
A「？いえ...」
チャールズ「『永遠に一緒にいたい』という意味があるんですよ。A、僕と結婚しませんか？」
突然の告白に、正直驚いた。戸惑い、辺りをキョロキョロしてしまった。
すると、すぐ近くの森に、兎の耳が見えた。真っ白な耳だけど、生え際が黒かった。
不思議に思って、その兎を探そうと思った。
チャールズ「ど、どうしたんだい？A、僕と結婚するだろう？な？」
A「...申し訳がございません。チャールズ様、お返事は後日いたします。それでは」
と言いながら、走って森へ入った。許婚様が大声で私の名前を呼ぶのも気にせずに。
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夢野みぃ(プロフ) - こはるさん» ありがとうございます！！続きを気長にお待ちくださいね！！ (8月12日 20時) (
レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - んんん！！！最高です！！！！ (8月12日 12時) (レス) id: f507e3b220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：9xwEvJ187ghD0yu | 作成日時：2022年7月24日 23時
