第十話『噛み後』 ページ12
アルフレッド・F・ジョーンズ.side
前々から、菊の事はなんとなくだが、勘づいていた。
愛想笑いが得意な所もあって、彼の本心は、正直分からない。
Aをかん禁したと知ったとき、Aは、ほとんど菊に依存しかけていた。
じゃあ、何故、俺に助けを求めたと思うかい？
答えはそう、いくら依存したとしても、逃げたいという気持ちは０じゃない。
菊のやり方は強引すぎるんだ。俺は、こんなやり方は間違っていると思う。
でも、Aを独り占めしたいというのも本心さ。
あっ、そうだ
アル「Aに、俺という名の印をつければいいじゃないか！」
Aは今、俺たちの家でぐっすり眠っている。それはマシューもだ。
起きないよう、そうっとAに近づく。
ああ、本当に君は、どんな姿も魅力的なんだね♡
アル「A...愛しているんだぞ...永遠に♡」
眠っているAの上に、馬乗りになる。
Aの綺麗な髪をどかし、首をさらけ出すと、右側に、菊が付けたであろう噛み後があった。
それとは対照的に、左側に、思いっきり噛みつく。
出てしまった血液は、一粒残らず飲み干す。
ずっとずっと、こうしたかったんだ。傷が付いたA、泣き顔のA。
俺にしか見せない、綺麗な姿。口の中に鉄の味が広がるけれど、何故か甘味も感じる。
これが本当の、愛というやつなのか。
A「んっ...い、た...」
あまり長居すると、Aが起きてしまう。少し危機感を持ちながら、首にくっきりと付いた
俺だけの証をまじまじと見る。眠っていながらも、痛みを感じてしまうAの表情、
綺麗なルビーの血液、どれを取っても、完璧だ。
きっとAは、俺がこんなことをしないと思っている。
本当に、純粋で可愛いな...♡
アル「ははっ、俺の印、俺だけのA。幸せだな...」
幸せに入り浸りながらも、起きてしまいそうなAを見て、すぐに部屋を出た。
明日、気づいたマシューが手当てするだろうな。本当に、義弟に嫉妬してしまう。
ま、Aの血液を堪能できただけ、良しとしよう。
ヒロインの美しい姿は、ヒーローの俺が、見るべきだよな！
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夢野みぃ(プロフ) - こはるさん» ありがとうございます！！続きを気長にお待ちくださいね！！ (8月12日 20時) (
レス) id: f4c9af3806 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - んんん！！！最高です！！！！ (8月12日 12時) (レス) id: f507e3b220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：9xwEvJ187ghD0yu | 作成日時：2022年7月24日 23時
