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「ひゃっ！ちょっと！」
「ハハハ！間抜けやな〜」
仕返しとばかりにチーノのスウェットの裾から手を突っ込んで、うっすら腹筋が割れているお腹にぺたりと手を触れると「ちょお！冷た！」なんて笑われる。まるでじゃれ合ってるカップルみたいで、この瞬間だけは心が満たされる気がした。
そこからお酒を飲み始めて、気づいたら0時近くなっていた。チーノはお酒に弱いから1缶をちびちびと飲んでいる。その間に何本も空ける私って可愛くないな、なんて思いながらくだらない話をずっとしていた。中身なんてあってないような会話だったから全然内容を覚えていない。
たぶん、チーノが大学で出会った面白い先輩たちの話とか、高校時代の部活の人との同窓会があるから私も来いとか、そんな感じ。
私達2人きりの時は恋愛の話はしたことがない。意図的にそうしているというよりは、私がわざわざその手の話を振らないし、さすがのチーノも気を遣っているのかあえてそういう話題を出すことがないからだ。
そうこうしているうちに、ようやく2本目を空にしたチーノを見てそろそろ寝る準備をしようと立ち上がる。チーノ用の布団を出そうとクローゼットを開けると、酔ってほにゃほにゃとした彼が話しかけてきた。
「A〜」
「なぁに？」
「Aってさ〜、まだ処女なん？」
「……は？」
常々、デリカシーを一部どこかに置いてきてしまったのだろうなとは思っていた。酔いが回って何かのタガが外れてしまっているにしても、その質問はないだろう。
「だからAってまだ処女なん？って」
「いや別に聞き取れなかったわけじゃないんだけど…私相手でも聞いて良いことと悪いことがあるでしょ」
「えー？これは聞いちゃアカンやつだった？」
床に敷かれたラグに座ったまま、アルコールのせいで若干潤んだ瞳で上目遣いで見つめてきて、頭なんかコテンと傾けちゃって。細身でも長身の成人男性がこんなに可愛いのはずるいと思う。
「ダメっていうか…聞かなくても分かるじゃん」
「だって、俺の知らんとこで何かあるかもしれないやん」
ちょっとだけドキリとした。後夜祭の日、屋上でのファーストキスを忘れたわけじゃない。
別に、チーノの許可がいるようなことでもないのだけど。
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薄暮(プロフ) - とてもこの作品に心を打たれました、感謝です！Twitterの方フォロー申請を送りましたがDMが送れずましゅまろに送らせて頂いたしろくれです。ご確認頂ければ助かります。 (7月19日 1時) (
レス) id: 5d47810ff6 (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威推し - かれんちゃん・・・あつ森・・・ｳﾞｯ 頭が (2022年4月19日 16時) (レス) @page14 id: 68204072c5 (このIDを非表示/違反報告)
牛タン(プロフ) - じばくとっこうたいさん» コメントありがとうございます！私自身、書きながらなんでshpくん報われないんだ？と思っていました。ﾅﾝﾃﾞﾔｯ。これから番外編でshpくんサイドのお話を少し書こうと思っているので、そちらもお楽しみいただければと思います！ (2022年4月14日 20時) (レス) id: ddd9b490a0 (このIDを非表示/違反報告)
じばくとっこうたい - 遅くなりましたが、完結おめでとうございます。更新される度に、いつもワクワクしながら読ませていただきました。夢主ちゃんとciとの関係も好きですが、やっぱり私はshp君を推したい…と悶えてました。本当に大好きです。次回作も楽しみにしています！ (2022年3月23日 18時) (レス) @page32 id: 8209a7a990 (このIDを非表示/違反報告)
牛タン(プロフ) - スイさん» コメントありがとうございます！思わせぶりなciくんも、一途な夢主も、お互いがお互いのことをずっと好きだったんじゃないかなと思いながら書きました😊大好きと言っていただけてとたも嬉しいです！お付き合いいただきありがとうございました！ (2022年3月23日 1時) (レス) id: 08f70284ce (このIDを非表示/違反報告)
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