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頬に染み込んでくる手のひらの温度。
顔をくすぐるふわふわの髪。
……重ねられた唇。
.
真っ白になった脳内が
何が起きてるかを理解したと同時に
心臓が体内を震わせるほどに
大きく脈打ち始めた。
.
「…ん…っ!」
.
頬に添えられていた手が耳を撫でて
髪へと差し入っていく。
唇をそっと舐められ、ぞくぞくっと
背筋が震え上がり、
その隙にと、大貴の舌先が唇を割り開いて
私の口内へと侵入する。
.
「っふ、…っん!」
.
不意を突くように唇を甘噛みされ、
たじろぐ舌にも軽く歯を立てられて弄ばれて。
耳を塞がれ、舌で舌を舐められる水音が
ダイレクトに伝わる。
·
大貴の動きにいちいち反応して声を上げたり
体を震わせてしまう自分が恥ずかしくて、
我慢できずに大貴の肩を押した。
.
「……っ、だい…き……」
.
初めてのキスだった。
なのに、こんな……
·
口の端からこぼれた唾液が恥ずかしい。
呆然としている私に
大貴はいつものように、にっと笑う。
.
大貴「これ。」
「え……」
.
大貴「かくれんぼに勝ったら
言うこと聞くってやつ。」
.
満足気な大貴の顔。
頭の思考回路が付いていけず、
ぽかんと口を開ける私の頭をそっと撫でた。
.
大貴「もう他の男に引っ付かれないようにな。」
「え…う、うん?」
.
髪の流れに沿って緩やかに行き交う手の感触が心地よくて
丸く収められたような気がしたけど、
.
大貴「んじゃ、勉強の続きするか。」
「う、うん……」
.
大貴の機嫌が良くなったから
まあいいか。
.
侑李「……大貴の変態。気使わないで
伊野ちゃんなんか置いてくるんだった。」
慧「ひどっ。てか、大ちゃんも
俺らが帰ってきてるって絶対気づいてるだろ。」
.
侑李「しかも冷房切れてるから暑いし……
しばらくはAから遠ざける。」
.
向かいの部屋。
クーラーが付いてない侑李の部屋で
二人がそんな会話をしてるなんて知る由もない。
Daiki,A
-End-
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おんぷ(プロフ) - ミナミさん» ここまで読んでくださりありがとうございました。おんぷはJUMPくんではやまゆとさん二人が好きですかね♪ (2018年8月31日 8時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ミナミさん» まりもの自担は知念ちゃんでございます(〃▽〃) (2018年8月30日 23時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ミナミさん» こちらこそ最後まで読んでいただきありがとうございます!おんぷおねぇちゃんの光くん素敵でしたよね!まりももキュンキュンしぱなっしでした!ありちねも気に入って頂いて嬉しいです! (2018年8月30日 23時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ちぃ☆さん» はじめまして!夏ときみの声と、、ただいまです!笑応援ありがとうございます o(_ _)o (2018年8月30日 23時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - はなのさん» ありがとうございます!喜んでもらえて嬉しいです(/ω\*) 第3弾、、ご検討しておきます。コメントありがとうございました! (2018年8月30日 23時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おんぷ♪×まりも x他1人 | 作成日時:2018年6月6日 15時