ナンパからこれってアリですか (ページ1)

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出会いページ1

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「お姉さん可愛いっすね！飲みいきましょ！」

『無理』

「連絡先だけでも！」

『 ……わかりました』

友達と待ち合わせしてたらこうして声を掛けられる事も稀にある。
いつもなら断るけど顔を見てみるといつも言い寄ってくる男より顔が整ってたから思わず連絡先交換しちゃって。

QRコードを読み取ると画面に広がるのは初期アイコンと
「藍」と言う名前。……あい？男なのに？

『 ……あいさん？』

藍「らんです！よく間違われるんすよ笑」

『藍さん！すみません』

藍「いえ全然！じゃあまた連絡しますね！それじゃあ！」

『あ、、はい』

明るくて、元気で台風のような藍さんに今までとは違う感情を持ったことは黙っておく。

藍さんと別れてすぐ待っていた友達は来てとりあえず居酒屋に行った。

「だーかーら！バレーボール！見に行こうって言ってんの！」

『私バレーとか興味無いルール分かんないし』

「実際見たらハマるから！ね？！お願い！！Aしかいないの！」

美香の手に持たれているのはバレーボール男子日本代表の観戦チケット。2枚当たったものの一緒に行く予定だった人にドタキャンされて、知らない人と行くのも嫌だしって事で今私が誘われている。

ルールが分からないとか真っ赤な嘘で高校時代バレー部だったしキャプテンとして春高も出たことある。大学でも続けようと思ってたけど、春高終わったタイミングで靭帯損傷。大好きだったバレーができなくなってずっとバレーから離れていた。

『私でいいの？』

「 Aがいいの〜〜！！！」

『 ……しょうがない行こう』

「〜〜〜！！いいの！！？？？」

『いいよ笑』

美香にバレーのルールを一応聞いてその日は解散した。

試合まであと1ヶ月。

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