拒絶 ページ7
自分の気持ちに答えられないで2週間。
私は山本さんから距離をとっていた。
そんなことで気持ちが収まるなんておもっていない。
ただ自分がわからない。
これが本当に恋なのかさえわからないというのに。
山本さんをずっと避け続けている。
明日は金曜日、今日は祝日だったけど大学行かなきゃ。
別に記事は今日書き終えて了承もらったからオフィスに行く必要ないよね?
山本さんと顔が合わせるのが辛い。
全然眠くないけど瞼を無理やり下ろす。
・
「眠くなくても寝れるもんだなぁ」
泥よようにぐっすり眠っていた。
今日は大学行って食材買うためにスーパーによる。
今日はゆっくりしよう。
時間を確認するためにスマホを見る。
…連絡が来ている。
拓司今日ってオフィスこれたりするかな?
なんで今のタイミングなんだ。
A大学が少しあるのですぐには行けないですけど…。
拓司山上が風邪をひいたらしくて…。
大丈夫なのかあいつ。
A講義が終わり次第連絡しますね!
拓司忙しいのにごめんな
な
予定が崩れてしまった。
山本さんがいなければいいけど。
・
ばっちり山本さんいるし。
しかも撮影のメンバーだった。
『るりちゃん!よろしくねー!最近忙しかったのに大丈夫?』
山本さんは私が忙しかったと思っているらしい。
「大丈夫ですよ。あ、ふくらさん!」
胸が痛む。山本さん、ごめんなさい…。
『ん?なぁに?』
「この前の記事っていつ出されますか?」
『今日取る動画の2週間前ぐらいかな?』
「ありがとうございます」
こうやって他の人に話しかてごまかして。
『じゃあ、そこの三人動画取るよ!』
伊沢さんに呼ばれ撮影をする。
・
『藤崎さんすごい答えててたね!衝撃的なデビューになったんじゃないかな?』
「…有難うございます。」
お願いだから話かけないでほしかった。
『もう今日の終わったからふたりとも帰っていいよ!』
今日は他の撮影は取り終わってたらしい。
ひとりで帰ろうとすると、
『藤崎さん!今日も一緒に帰ろ!』
なんてこの人は私の心を掴むのがうまいんだろう?
それがどんなに残酷なことだとしても。
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作者名:にこ太 | 作成日時:2023年5月1日 1時