もう!聞いてよ! ページ5
『藤崎さん!一緒に帰ろ〜!』
行動が早すぎる油断ができない人だ。
人見知りにはきつい所業
あってまだ一日もたっていないというのに。
こんなにもココロを許しているのはなぜだろう?
『…さん?ふ…きさん?もう!Aちゃん!』
「わっ!ご、ごめんなさい…!」
話がん無視しちゃってた。やばやば。
『もう!ちゃんと聞いてた?』
絶対わかってんじゃん。
「ぼーっとしてました、ごめんなさい……」
『家まで送ってくよ!』
そういってたらしい。
流石に申し訳ないので丁重にお断りするか。
「流石に申し訳ないです。電車もまだまだあるので。」
『でも、もう暗いからなぁ』
そう言いながら引っ張られてしまった。
…足はやくない?
身長と足の速さは比例しないらしい。
引っ張られとるが。
そんなこんなで車で送られることになった。
「ごめんなさい…。」
『僕、ごめんなさいじゃなくてありがとうがいいかな〜?』
可愛い顔で笑いながら言われる。
自分の可愛さがわかってるのか?
そう問いたくなるほど可愛らしい顔だった。
「ありがとうございます!」
『えへへ!どういたしまして!』
何この子、かわいいの塊。
「今度なんかお礼しますね!」
これがじゃぱにーずわびさび。たぶん。
『ん〜じゃあ、LINE交換してもいい?』
まさかそんなことがお礼だとは。
「全然大丈夫です!」
「ほんとうにありがとうございました!」
『じゃあまたね〜!』
可愛かったしきゅんきゅんしたよね。
…ん??
「何を考えてるんだ????」
もうあんな事に巻き込まれたくない。
自分からそこに飛び込むなんてそうかしている。
わかってる、わかってるのに。
さっきから心臓がずっとうるさくて。
どうしようもなかった。
それが苦しくて意味がわからない。
よしあき今日はありがと〜!!
こんなときにかぎって山本さんからで。
無視するわけにもいかないし。
Aこちらこそありがとうございました!!!
よしあき今度一緒に動画出れるのすごく楽しみ〜!!
LINEまで可愛いのかこのひとは。
A迷惑かけないようにがんばります…
これ以上この気持ちが膨らむ前に自分から離れよう。
蓋をするように布団に潜り込む
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楽しいなぁやっぱり
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作者名:にこ太 | 作成日時:2023年5月1日 1時