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そそんな都合よくいるわけもなく。
『じゃあ、クイズやろ〜！』
なにこの結衣を男の子にしたみたいな子は。
二重でパッチリとした目が印象的な。
私と数センチしか変わんない身長
「もしかして、高校生…？」
『違うよ！』
ぶんぶん首を振っている。
「まさかの中学生…！？」
ものすごく優秀なんだな。
『違うよ！僕は２５歳！もう大学も卒業してるよ！』
嘘でしょ？年上？かわいすぎじゃない？
「ほんとに…？」
『失礼だな〜！藤崎さんより身長高いよ！？』
めっちゃぷんぷんしてるし、数センチしか変わんないし。
「めっちゃかわいい…。」
無意識に声が漏れていた。
てかいままでのも全部無意識
『もう！僕はれっきとした成人男性だよ！』
まるで犬みたい。
『山本ー！撮影するよー！』
伊沢さんに呼ばれてそっちに走っていく。
山本さんって言うのか。
初対面の人とこんなたくさん話したの初だ。
なんでだ。。？
とりあえず優しそうな人が多くてよかった。
『藤崎さんもきてー！』
見学しとけってことらしい。
クイズ未経験者だからな。
始まると全く空気が違った。
これがプロクイズ集団。
私なんか太刀打ちできない。
動画出演は断ったほうがいい。
自分の中の私が告げていた。
『藤崎さんも練習する〜？』
顔をあげると曇りなき眼が近くにあった。
「あ、えっと、」
『いいよいいよ遠慮しないで！』
遠慮じゃない！
引っ張られてソファに座らされた。
『はじめまして！渡辺航平です！』
見たことあるかもしれない。
渡辺さんね、よし。
『ナイスガイの須貝でーす！』
お兄ちゃんみたいな人に挨拶された。
背が高い。何センチあるんだろ？切実に分けてほしい。
『じゃあはじめるね〜！』
「いや、むっず！」
わかんない問題ばっかで、解けても押されてしまう。
二問しか正解できなかった…。
終わったあと落ち込んでいると、
『ほんとに藤崎さん初心者？めちゃくちゃ上手じゃん！』
いまのでか？
「でも全然点取れなかったです…。」
『いやいや、点を取れてるだけでもすごいよ！』
そうなのか？ほんとか？
『藤崎さんは俺の仲間じゃなかったのかー』
須貝さんもクイズ未経験者だったらしい。
これから答えれるようになるのだろうか？
一抹の不安を胸に家に帰った。
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作者名：にこ太 | 作成日時：2023年5月1日 1時
