【wrwrd!】ハッピーエンドは許されない【男主】【軍パロ】 (ページ5)

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幾つものﾀﾋを目の当たりにして。

ここまで来て、僕は気付いた。

──僕が。

僕自身が、これらの災厄を招いていると。

僕に関わった人は全員死んでいる。

何かしらの事件に巻き込まれている。

僕のせいで。

僕が関わるから。

僕が。

生きているせいで──。

ﾀﾋんでしまった人達に同情は感じない。

だって、皆、僕の知らない人だったから。

でも、僕のせいでﾀﾋんでしまっている、と思ったら、何故かココロがギュってなって、僕は生きていたら駄目なんだ、って。

感情は欠如してるはずなのに、ココロが締め付けられるのは何故だろう。

不思議だ。

ココロの片隅に、罪悪感があるのかな。

……何がともあれ、僕は生きていてはいけない存在であるという事に変わりは無かった。

だから、ﾀﾋのうとした。

でも、ﾀﾋねなかった。

建物の屋上から飛び降りたのに、十数メートル落下したのに、僕はﾀﾋななかった。

体に傷の一つもつかなかった。

──本能的に悟った。

僕は、死ぬ事はできない、と。

生きることしかできないのだ、と。

十何メートルから落ちても無傷などあり得ない。

神の思し召しに違いない。

……神様はなんとも非情な御方だ。

でも、これは神様の御意向。

僕は、生き続けるしかないのだ。

……生きていないと駄目ならば。

せめて誰にも迷惑のかからぬよう、誰とも関わらずに生きていこう。

森の中で、誰にも知られることなく生きよう。

それが、非力な僕にできる最大限だから……。