22時の壁 ページ25
ラウールside
僕が急に黙るから顔を覗き込んでくれる雪ちゃん
｢あのっ、雪ちゃん｣
『ん？』
｢...予約、したいんだけど｣
この前、たまたまお仕事でこっちに来てた道枝くんに事務所で会った時に聞いた、雪ちゃんの予約制度
嫌なこととか不安なことがあったら話を聞いてくれたりするんだって。普通のお話するだけの日もあって、話が終わると雪ちゃんの魔法にかかったみたいに感じるから人気なんだって
入所したばっかの子とか、ちっちゃい子たちがよく雪ちゃんの予約するらしくて、倍率高いよなんて言ってた
『...予約って、何の？』
｢雪ちゃんの予約｣
『あぁ、ええよ。いつにする？誰や情報漏らしたの笑』
広げた手帳を覗くとスケジュールがぎっしり書かれてた
これやろ？なんて言われて手に持ってた雪ちゃんのアドバイスが書かれた紙を指さされる
何も言ってないのにピタリと当ててきた雪ちゃんに驚きながらも頷くと、早い方がいいよなぁ〜なんて呟きながら手帳と睨めっこしてる
『来週の金曜日、飛んでくる！』
｢えっ？｣
『あ、あかんかった？』
｢雪ちゃん、部活でしょ？｣
『んー、戦力外やし大丈夫ちゃう？笑』
悪戯な笑みを浮かべた雪ちゃんに約束！なんて言われて、1週間後の予約をとることが出来た
片付け終わった雪ちゃんはリハ室の隙間からみんなを眺めながら呟いた
『...22時の壁』
｢...え？｣
『22時の壁、腹立たへん？笑』
｢...ムカつく｣
『やろ？笑 違う世界におる感じするし』
｢...置いていかれそう｣
『うん、不安やな』
｢.......｣
『私、勝手に1番ラウの気持ちわかると思ってるんよ？笑
1週間って意外と長いから、無理やったらメールでもしてな？キャパオーバーなる前に教えてや？笑』
約束！って渡されたチョコレート
｢雪ちゃんのかばん、チョコばっか出てくる笑｣
『チョコ飽きた？笑』
｢チョコがいい笑｣
『じゃあいいやん笑』
｢あ、雪ちゃん、時間｣
『ん？あ！ヤバい！急がな！バイバイっ！』
新幹線の時間が迫ってて、走り出した雪ちゃん
｢雪ちゃん！かばん忘れてるよ！笑｣
『あ！ほんまや！』
急いで戻ってきた雪ちゃんは時間が無いのに何回も、気ぃつけて帰ってな？って言って帰って行った笑
気づいたら、さっきまでモヤモヤしてたのがちょっとだけスッキリしてた。たぶん、雪ちゃんの魔法だね
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抜け殻(プロフ) - 秋さん» ありがとうございます！忙しくて更新もバラバラですが、楽しみにしていただけて嬉しいです！今後もよろしくお願いします。 (2021年6月13日 9時) (
レス) id: 1c6e79c207 (このIDを非表示/違反報告)
秋(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます(^^)これからも頑張ってください！ (2021年6月11日 15時) (レス) id: f283a81280 (このIDを非表示/違反報告)
抜け殻(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。はじめてなのでおかしなところも多々あるとは思いますがよろしくお願いします。 (2021年3月14日 1時) (レス) id: 1c6e79c207 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年2月25日 18時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抜け殻 | 作成日時：2021年2月17日 3時
