#2 出会い ページ3
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カーヴェside
「♪〜♩♪〜♬」
まるで小鳥のさえずりのような歌声がどこからともなく聞こえてきた
そのあまりにも美しい歌声に魅了され、足を止めて聞き入る
「♫〜♪♬〜〜」
一体、この声はどこから…
声の正体を探るべく、森の中へと歩みを進める
段々と歌声は大きくハッキリと聞こえ、着実に近づいているのがわかった
「っ…！」
歌姫の姿がついに見えて、思わずハッと息を飲んだ
ほつれにほつれボロボロになった服に薄汚れぺたんこになった靴を履き、体は酷く痩せこけてみすぼらしい身なりのはずなのに…
その小さな歌姫はこの世の物とは思えないほど美しかった
まるで夕焼けに照らされたパティサラのような紅紫色の髪にキラキラと輝くエメラルド瞳
一瞬にして心が奪われるのが分かった
「実に綺麗だ……」
「…っ！？」
少女の華奢な肩がびくりと跳ねて、メロディーを口ずさんでいた薄紅色の唇は固く閉ざされる
しまった、怖がらせてしまった
咄嗟に弁明しようと近づこうとすれば…
「カーヴェか？」
名前を呼ばれ反射的に振り向くと、黒曜石で作られた重々しい赤砂の杖を片手に此方へ歩いてくる大マハマトラである僕の友人の姿があった
「セノ…！！どうしてここに？」
彼の背後には三十人団とマハマトラが数人付いていて、何ともまぁ物騒な一行だ
セノはそのまま僕の横を通り過ぎて少女の元へと近づいた
「事情聴取も一通り終えて、この子の保護が正式に決まったから迎えに来たんだ。」
セノは困惑した表情を浮かべる少女の細い手首を優しく手に取った
どうやらこの歌姫は今回の事件の被害者であり、唯一の生き残りだった少女らしい
どうりで今にも消えてしまいそうな程にボロボロな状態だったわけだ
「お前の話も聞いた、巻き込まれて大変だっただろう。
帰ってゆっくり休むといい」
僕に労いの言葉をかけると彼は少女を連れてそのまま歩き出す
「待ってくれ！その子は今後どうなるんだ？」
咄嗟に呼び止めてしまった
セノは少女の手首を離して顎に手を添え、そうだな…と呟く
「まだ里親は決まっていないが、ひとまず郊外の保護施設に預けるつもりだ。
こういった孤児を扱うのは何も今回が初めてじゃない」
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ぽんかん(プロフ) - はじめまして！カーヴェの夢小説を検索していたら辿り着きました！2人の掛け合いやアルハイゼンも口には出さないけどデレデレな所とかカーヴェに至っては全解釈一致すぎて勝手に握手した気分です！きままに更新していただけたら嬉しいです (2023年4月6日 18時) (
レス) @page19 id: d77cfdd6b9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - ももももももつつつさん» わわ、コメントありがとうございます！夢主ちゃんは新しい出会いの元幸せに暮らして貰います(断言) 応援励みになります！頑張ります (2023年2月6日 15時) (レス) @page12 id: 93ec8e272a (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - う、、泣主人公には幸せになってもらいたいですね泣泣泣更新頑張ってください泣泣泣泣 (2023年2月6日 2時) (レス) @page9 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2023年2月4日 22時
