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#14 同レベルでしか生じない ページ15

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Aside


今日はカーヴェさんの仕事がお休みの日

朝早くから連れられて教令院に来たけど昔と何一つ変わっていなかった

母が幼い私の手を引いて図書館や研究室を案内してくれて、何かもかもが新鮮で堪らなかった記憶がある


「ついたよ」


奥の部屋に通されて入ると、そこにはあの時お世話になった大マハマトラ様がいた


「やぁセノ、少しぶり」

「ああ、君もその子も元気そうでなによりだ」


白銀の髪を靡かせた彼がこちらに手を出し握手を求める

見上げた赤眼は威厳があって怖いのに、その瞳の奥には優しさが満ちている
私より一回り大きい彼の褐色の手を握って会釈した


「以前はありがとうございました」

「では早速、手続きについて説明させて貰う。
二人ともかけてくれ」


___


「やっと終わった〜」

書類へのサイン、私の健康診断や検査などが全て終わる頃にはお昼になっていた


「お腹は減ってないかい?カフェにでも行こうか」
「はい…!」


教令院を後にしようと扉を開けた先には見覚えのある姿
ガタイのいい男性がカーヴェさんの行く手を阻んでいた


「食事代を払えるモラは持っているんだろうな」

「げっ…アルハイゼン」


どうしてここに…と、都合が悪そうな彼の言葉を家主様は無視して鍛えられた太い腕を組む


「君はいつも俺の名義でツケているが、知らぬ間に何万と溜まったツケを払わされている俺の気持ちは考えたことはあるか?」

「今日は払うよ、昨日ボーナスが入ったんだ」


墓穴を掘ったな、とアルハイゼンさんは口角を吊り上げる


「ほう?なら、今までの分も請求させて貰おうか」


カーヴェさんは君ってやつは…!と怒りでぷるぷると震えていて、拳を強く握りしめる

風スライムにそっくり

二人とも怒っていても端正な顔立ちには変わりがないのがずるいところ


「過去のことを掘り返すのは卑怯だぞ!」

「卑怯なのはどっちなんだ、支払い能力が無いくせに無駄遣いするのはいい加減やめろ」



天才同士の喧嘩は想像してたよりも子供っぽくてくだらないのかもしれない、と

目の前で繰り広げられる喧嘩というか茶番劇に、気付けばお腹を抱えて笑っていた


「何がそんなにおかしい/おかしいんだ!」


二人は同タイミングで私の方を向いてムッとする

彼らは一見正反対なようだけど、その本質は案外似ているのではないかと思うのです


「仲良しだなぁって」


私の一言が油を注いで、二人をさらに怒らせてしまったのは言うまでもない

#15 邪魔者→←#13 信仰心に潜む危険



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ぽんかん(プロフ) - はじめまして!カーヴェの夢小説を検索していたら辿り着きました!2人の掛け合いやアルハイゼンも口には出さないけどデレデレな所とかカーヴェに至っては全解釈一致すぎて勝手に握手した気分です!きままに更新していただけたら嬉しいです (2023年4月6日 18時) (レス) @page19 id: d77cfdd6b9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - ももももももつつつさん» わわ、コメントありがとうございます!夢主ちゃんは新しい出会いの元幸せに暮らして貰います(断言) 応援励みになります!頑張ります (2023年2月6日 15時) (レス) @page12 id: 93ec8e272a (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - う、、泣主人公には幸せになってもらいたいですね泣泣泣更新頑張ってください泣泣泣泣 (2023年2月6日 2時) (レス) @page9 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し | 作成日時:2023年2月4日 22時

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