【文スト】芥川さん、私… 2

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少し心から軽くなった気がする




けれど、笑えない





前の様には戻れない




完全修復が出来ないところまで来たしまったらしい





〈着きました〉





ガチャっと車を降りる





「貴様、一人で3フロアいけるか？」






『はい』






「そうか。行くぞ樋口」






他の構成員もぞろぞろと入って行く






建物に入っていく二人の背中を見送る





二人で





幸せになってくれたら





一葉なら良い





一葉に芥川さんを取られるのは許せる





だって、一葉は誰よりも芥川さんに相応しいから





ただ、当たり前の事が起きただけ







完全に二人の背中が建物の中に消えた






『…はじめよ』






私も正面フロントを堂々と潜り抜ける






銃を取り出す





フロアを駆け抜けながら銃を撃って行く






カツカツカツカツ…





敵の立てる音で居場所がわかる






そこに銃を撃ち込めば良いだけ





バンッバンッバン





カツカツカツカツ…






バンバンバンッ！！





〈バケモンだっ！！殺せぇぇぇぇ！〉





なんて色々な声が聞こえる



バンバンッ！






バタッバタッ





チラッと目線を向ければ




〈ひっ〉





と怖がってガクガク震え倒れる





『貴方が最後の1人ですか』





カツカツと近づくとじわじわと後ろに下がって行く






『ねぇ、こんにちは。この組織の首領は何処へ逃げた？』






『そうだなぁ、答えてくれたら貴方の命だけは助けてあげる』







〈そんな罠かかるかっ〉






『ねぇ、私はなんでも知ってるよ？貴方のこと』






『結婚してるでしょ？幸せですねぇ。お嫁さんと娘さん2人の4人家族』






〈何故それをっ〉





『調べればすぐに出てきますよ。貴方が殺されたら貴方の家族はかなしむでしょうねぇ』





〈ッ〉





『それとも、貴方を殺した後、家族も殺して差し上げましょうか？』





〈やめろっ〉





『天国で…いや、地獄で永遠に共に過ごせる離れる事ないんですよ？永遠に幸せに過ごせる』





〈嫌だっ！！〉





『なら教えてくれます？首領の居場所』






『そうですねぇ…ならご褒美も差し上げましょうか？』






〈ッ褒美による〉




サッと座って男の顎を待ち顔を近づける





『私の一夜をあげる』

　



〈ッほんとか〉





『えぇ、最近お嫁さんとも出来ていないのでしょう？』





〈ッ首領の居場所は〉





グサッ





男が死んだ





『…芥川さんですか』





「汚い真似をするな…貴様の事だ首領の居場所なんてすぐに見つけられるだろ」





「樋口が悲しむ様な真似をするな」




『…そうですね。気をつけます』

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