【文スト】芥川さん、私… 2

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『お初お目に掛かります』





そう言ってAはターゲットの元に向かった





「あぁ、初めまして」





…相手はAを見るなり頬を赤くしたのが見えた





「ッ」





気持ち悪いそう思った







僕には何をすれば良いか全くわからん






こうして遠くから見ていることしか出来ない





…





「君、連れはいるのかい？」







『はい。ですが気になさらないでください』







ターゲットがAの腰に手を回した






そしてAに顔を近づけ何が囁いた






それに応えるようにターゲットに腕を通した





スーツのポケットの中でブーブーとスマホが震えた



　
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成功しました。
無理に突き合わせてしまい申し訳ございまさんでした。
後は、私の仕事です。お任せください

今日は外套も来ていませんので、何が起こる前に念の為この会場から離れてください。


お疲れ様です



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そう、メールが届いた





あらかじめ打ってあったらしい





今日は僕も可笑しいらしい。






何故かAの事が気になって仕方がない






何も感じていなさそうなあの表情






それでも今日は少し違った気がした





会場の外のロッカーに向かう






昨日、念の為ここに外套を入れておいた






スーツの上を脱ぎいつも通り外套を着る






が、帰る気になれずぎゅっと外套を掴んで悩む





…





樋口の側にいろ





そうAは言っていた






それも作戦なら早く帰ろう
　






僕は、会場を後にした

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