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ページ32

ガチャ




『…嫌だとは思いますが』





『お手をどうぞ』





「慣れているな。それと逆ではないか?」




『小さい頃からパーティーには参加していますから』





『それとも芥川さんがエスコートしてくださるのですか?』





「…仕方ないからな。これも任務だ」






『ふふっ…まさか芥川さんが自らエスコートして下さるとは。滅多にない機会ですね』






『この任務受けて良かったです』






「偉く機嫌が上々だな」






『だって、芥川さんがエスコートしてくださるのでしょう?』






「そうだが…これは任務だ。自惚れるでない」








『…一時くらい、自惚れさせてくださいよ』







「ッ…」





なんて伝える筈じゃなかったけど





嬉しい





芥川さんがエスコート…





でもこの幸せが続くのは任務開始までのだったの一時間程






それでも良い






『さぁ行きましょう』






芥川さんの腕に手を通して組む





カーペットの上を歩いて会場に入るとザワザワとワインを片手に談笑をしている方々がいた





芥川さんをチラリと見ると眉を顰めていて





まぁ、パーティーは嫌いそうだなって新しい一面を知れたようで






今だけは一葉じゃなくて私を見てくれている気がして

 



幸せだった






ワインを受け取って






『…芥川さん私が先に飲みましょう』





「皆飲んでいるだいしだろ」






『…油断は禁物ですよ』






『芥川さんは毒の訓練していないでしょう?元から戦闘員として太宰さんは育ててますから』





『ですが、私は元、潜入捜査員や暗殺者として育てられています』






『本来、遊撃隊にいる筈じゃありませんでしたが、太宰さんの配慮で遊撃隊に入ることになりました』







『ですから、私は毒に耐性はあります。人を殺す通常の量では死にませんよ』







『それに…貴方は一葉の隣にいなければいけませんから』






「…なぜ貴様は」






「樋口の隣に僕を…」





『…自分で考えて見てください』






『私からは言えませんから』






そう言って組んでいた腕を外し他の人の元へ挨拶をしに行った







「っおい」






バッとAを掴むために伸ばした手は届かずスカッと空を切った

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夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます! (9月1日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
もけもけパウダー(プロフ) - 把握です!無理のない範囲で頑張って下さい! (9月1日 1時) (レス) id: 7338441079 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - お知らせ📢 明日から投稿頻度下がると思います。読者の皆様申し訳ございません。出来る限り多く更新していける様頑張りますので、これからもよろしくお願い致します。 (9月1日 0時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - 抹茶さん» 嬉しすぎるます!!ストーリーの展開はいつも心配なので少し心配が減りました (8月31日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - もけもけパウダーさん» 樋口ちゃんめっちゃ良い子ですよね! (8月31日 20時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2023年8月13日 12時

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