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樋口「分かりました」
樋口「食堂にでも行きましょうか」
『ッうん』
私が樋口に酷いことする前まで
私を食堂に誘う時は
笑顔で明るくて
なんせ、敬語なんて使わなかった
食堂いこー!!美味しいご飯食べるぞーー!!
って私の手を引いて走ってくれた
なのに…
『…』
一葉は一人前を歩いて
会話もなくて
『ッ…』
やっぱり駄目かな?
初めて出会った頃よりも溝は大きく深かった
…
…
食堂について私はコーヒーを
一葉はいつも通りアイスココアを
一葉は変わってなかった
食堂で注文する時の嬉しそうな顔も
元気な声も
ただ、私にだけ
一葉は変わる
笑うこともなく暗く重たい
私が少し近づくと離れて
…
…
『一葉…ごめん。謝ったって一葉の心が治るわけじゃ無いってわかってる』
『あの時、抑えきれなくなって一葉なら私が言った言葉凄い尖ってて…沢山傷つけた。ただの八つ当たりだったの』
『一葉は何も悪くないのに。一葉の頑張りを一番近くで見てきたのに』
『あんなこと言ってごめんなさい』
樋口「良いですよ…謝ったって私の心が治らないこと分かっているのでしょう!!?」
樋口「あの時!親友だった貴方にあぁ思われてたって知ってずっとずっと私だけが貴方を親友だと思ってたんだって!!」
樋口「あの時の貴方の顔、どんな悪よりも怖かった!恐ろしかった!なんの光もない目で私を見るの」
樋口「ねぇ、Aはさ、先輩のことが好きなんでしょ?私が先輩のことを好きでいるのも知ってるんでしょ?」
樋口「…ずっと嫌だったんでしょ?私が」
樋口「Aが言ったみたいに弱くて気楽で…何もできないのに先輩の隣に立てる私が羨ましかったんでしょ?早く死んで欲しいって本当は思ってるんでしょ」
『思ってる訳ない!!思ってたとしたらこんな機会用意しない!』
樋口「ッごめんなさい。A」
樋口「貴方の言うことが全部嘘に聞こえてしまうの…」
樋口「怖いの…ねぇ怖がってる私を見たかっただけでしょ?」
『ッ違う…違うの一葉。…ごめん』
『無理させてごめん。私…戻るね』
もう無理だ
戻れない
それくらい一葉の心はボロボロだ
『ハハッ…私最低だな…』
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夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます! (9月1日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
もけもけパウダー(プロフ) - 把握です!無理のない範囲で頑張って下さい! (9月1日 1時) (レス) id: 7338441079 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - お知らせ📢 明日から投稿頻度下がると思います。読者の皆様申し訳ございません。出来る限り多く更新していける様頑張りますので、これからもよろしくお願い致します。 (9月1日 0時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - 抹茶さん» 嬉しすぎるます!!ストーリーの展開はいつも心配なので少し心配が減りました (8月31日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - もけもけパウダーさん» 樋口ちゃんめっちゃ良い子ですよね! (8月31日 20時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2023年8月13日 12時