・ ページ20
太宰さんは布団に潜って
おいで…そう声をかけてくれた
ゴソゴソと布団に潜り込んで
太宰さんの胸に顔を埋めた
何も言わずに頭を撫でてくれる
…
『…太宰さんがポートマフィアを抜けてから森さんは私を恨んでる』
『あとどれくらいで、首を切られますかね』
『森さんは、あとどのくらい私を利用すれば用済みの駒として私を捨てるでしょうか』
『私はその間に芥川さんを振り向かせることは出来るのでしょうか』
太宰「…」
『いっそ、捨てられる前に組織を抜けましょうか』
太宰「…」
『まぁ…組織を抜けたとして捕まって処刑されるのがオチです。ねぇ太宰さん』
『最近わたしは己の命をかけて何を目指しているのか分からない』
『私が人を殺したところで芥川さんは振り向いてくれない』
『ただ、人を殺して殺してその毎日で私はどれほどの命を刈り取ったでしょうか』
『怖いんです…もう私が何かわからない』
太宰「大丈夫さ。自分を完璧に理解できる人などこの世に存在しないさ」
太宰「…私は後悔してるよ。まだ幼かった君を一人ポートマフィアに残してしまったこと」
太宰「あの頃の君は人を殺すことでしかこの社会で生き残る方法はないと幼いながらに理解したのだろう」
太宰「君の手が血に塗れてよごれる事なんて気にしなくて良い」
太宰「この世の皆んな、汚れているさ」
太宰「汚れの度合いは違えど汚れているのは同じさ」
『…ねぇ太宰さんありがとう』
『生きててくれてありがとう。太宰さんの自I 殺が成功した暁にはその墓に落書きしてやります。それと…卵でも投げつけましょうか』
太宰「ふふっ…それは嫌だねぇ」
『なら生きてください』
『一人は………』
寝息が響いた
太宰「近頃寝れていなかったのだろう…ゆっくり休みな」
Aちゃんが本当に消えてしまいそうな気がして
ぎゅっと抱きしめた
太宰「おやすみAちゃん」
118人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - ありがとうございます! (9月1日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
もけもけパウダー(プロフ) - 把握です!無理のない範囲で頑張って下さい! (9月1日 1時) (レス) id: 7338441079 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - お知らせ📢 明日から投稿頻度下がると思います。読者の皆様申し訳ございません。出来る限り多く更新していける様頑張りますので、これからもよろしくお願い致します。 (9月1日 0時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - 抹茶さん» 嬉しすぎるます!!ストーリーの展開はいつも心配なので少し心配が減りました (8月31日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - もけもけパウダーさん» 樋口ちゃんめっちゃ良い子ですよね! (8月31日 20時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2023年8月13日 12時