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「A！！」
Aが倒れた
酷く咳き込み血を吐いて倒れた
だが今はAを心配する暇さえも与えてくれぬようだ
黒いモヤは止まることなく僕を狙う
それを噛み砕いても噛み砕いてもそれはすぐに複製される
黒いモヤの奥で倒れているA
摺鉢街で何度も見た
病にかかり命を落とす者を
Aもそうなってしまうのではないかと
恐ろしかった
意識は無いものの未だに咳き込んでいるAを見ると
僕まで苦しくなる
「ッ…」
〈あっれれー？〉
〈俺が思ってたより君も弱いね〜お兄さん？〉
「お兄さんと呼ぶな！！それとも首ごと跳ねられたいか？」
〈跳ねてみなよ…口先だけでしょどうせ〉
「死ね！！」
「羅生門！！」
何度も男を狙う
だがモヤに邪魔される
「貴様も弱者だ。このモヤに助けられてばかりで何も動いて無いではないか」
〈っは！君、俺が動いたらすぐに死ぬよ？いいの？〉
「死など怖く無い」
男が走ってくる
僕は戦闘に意識を持っていかれ疎かになって居た
男の奥で倒れているAにモヤが近づき飲み込もうとしているのが視界の端に見えた
「ッ！！A！！」
そう叫んだ瞬間
グサっ
「カハッ！！」
ボタボタボタボタ…
僕の体を突き抜けた刀
〈駄目だよ…よそ見しちゃ〉
「クッ」
ボタボタ
アツイ
刺された所が酷くアツイ
「A…」
目の前で倒れているAは段々とモヤに侵食される
それを見ているだけなのか…
妹一人すら僕は救えぬのか
〈俺はAちゃんが欲しいんだ…邪魔者は死ね〉
グッと刀に力が込められた
血が溢れる
黒いモヤは消えない
中也さん達は今どうしているのだろうか
僕の死に様はこんなにも無様なのか
「太宰さん…僕を」
〈…〉
グッとまた刀に力が加わった
目の前で倒れているAはまだ起きない
「銀…A…」
〈抵抗しないの？死ぬよ？〉
「なかなかの悪性な考えだ」
「わかるであろう…」
〈あぁ…抵抗する力がでないのだね〉
〈羅生門を出せば良いじゃ無いか〉
「貴様は僕が羅生門を出した瞬間Aを殺すだろ」
〈バレたか〉
〈優しいお兄さんだ。それじゃ妹の為に死ね〉
「。」
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テト(プロフ) - 主さんの他の作品を見ても私の事泣かせるの上手いですよね(泣) (3月17日 18時) (
レス) id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
とーうえ れーと - 初コメ失礼します。好きです。何回泣いたか分かりません。応援しています。 (3月14日 17時) (レス) @page21 id: 52d6184189 (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - ガチ泣きしました。大変わがままなのですが生まれ変わった夢主がもう一度芥川さんたちに会う続きを書いては頂けないでしょうか？ (3月6日 17時) (レス) @page21 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影（むーにー）(プロフ) - わぁぁぁぁ！！一人で泣かないで下さい😭私も悲しいです一緒に泣きましょう (9月10日 8時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
るとは(プロフ) - すぐいをぐだざい泣泣泣泣 (9月4日 21時) (レス) @page21 id: a7ed478679 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻泡影（むーにー） | 作成日時：2023年4月7日 11時
