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そんな私の声は吹き荒れる風に掻き消されてお兄さん達には届かなかった





〈釣れた…釣れた!!〉






中原「釣れたぁ?」






その刹那、中也さんの背後に一つの影が見えた





『中也さん後ろ!!』





中原「ッ…てなんだ?どうしたA」






『っ…なんでも…な…い』




確かに居た




見えた人の影が





でも直ぐに消えた





分からない






なぜだ。何が起こった?






「気を引き締めろA…巫山戯は無用だ斬り捨てるぞ」






『ごめんなさい』





『ねぇ…これも貴方の仕業?』





〈違うけど?〉





『そう…じゃぁさき私を痛ぶって楽しんでた男の仕業?』





〈それも違う〉





「早く殺してしまおう…」





さっと私前に立つお兄さん





久しぶりだ






お兄さんの背中に守られるなんて







中原「A…痛ぶられたって身体大丈夫か?」






『はい。痛み…感じませんので』






中原「…」





『芥川さん。現状が分からぬ今無闇に闘うのは危険です』





「ならば、目の前の男と仲良くお話ししておけとでも言うのか?」





『…』





私はその場をたった





そして私は





「ッ何を!」






ドアの前にたった






一歩でも下がれば私は空に身を投げ出す事になる






中原「ッテメ!危ねぇだろ!」






『誰も私をここから落とさない』







『だって私は、目の前の男が欲している治癒の異能力者』






こう話している間に私は中也さんのポケットからナイフをすった





悪いとは思っているけど






今は中也さんとお兄さんを守らなければならない






それが傀儡師からの命令






私がいる限り死者なし…だ






『…』





男の後ろに消化器が見えた





『…』





私はクイクイッと中也さんのコートを密かに引っ張った





チラリとこちらを向く中也さん






『あの影…誰のシわざでしョウカ』






『キっとお兄さん達をおそれて近づくいて来れないのでしょう』






中原「ハハッ!そうか正面から掛かって来いや!」






そう言いながら中也さんはただ移動しただけかのように消化器の前に立った





よかった…伝わって居た







消化器…それだけを私は伝えた






後は…中也さんが消化器を潰してくれればッ





シューーーーー





と音が鳴り





もくもくと白くなっていく視界





〈っ!なんだ!ふざけんなふざけんな!!殺すぞ!〉






私は中也さんからすったナイフを手に構え






なるべく音が鳴らないように





シュッと男の背後に回った

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テト(プロフ) - 主さんの他の作品を見ても私の事泣かせるの上手いですよね(泣) (3月17日 18時) (レス) id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
とーうえ れーと - 初コメ失礼します。好きです。何回泣いたか分かりません。応援しています。 (3月14日 17時) (レス) @page21 id: 52d6184189 (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - ガチ泣きしました。大変わがままなのですが生まれ変わった夢主がもう一度芥川さんたちに会う続きを書いては頂けないでしょうか? (3月6日 17時) (レス) @page21 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - わぁぁぁぁ!!一人で泣かないで下さい😭私も悲しいです一緒に泣きましょう (9月10日 8時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
るとは(プロフ) - すぐいをぐだざい泣泣泣泣 (9月4日 21時) (レス) @page21 id: a7ed478679 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2023年4月7日 11時

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