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「着いてこい」
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『ッ!ありがとうございます』
「…」
コツコツコツコツ…
「…」
『…』
コツコツコツコツコツコツ…
お兄さんの後に続いて行くと大きな道に出た
そこにはポートマフィアの構成員が車で待っていた
「乗れ」
『はい』
私たちが乗り込むとバタンッとドアが閉まる
ブーーーーン…
「…伝えたい事とは、僕だけでは無く銀にも伝えたいのだろ」
『はい』
『良い話ではありませぬ故、心構えの方をお願い致します』
「心構えか…要らぬ」
「僕が貴様の話を聞くだけで取り乱すとでも思っているのか?」
『いえ、そういう訳では…』
『そうですね…心構えが必要なのは私の方だった様です』
「そうか」
『…』
『…芥川さん。私を…』
ここで認めてもらえなければ今後、私がお兄さんに認めて貰う事ができる確率は格段と下がるだろう
私は最近感じてしまった
私には限界が近い事を…
私がポートマフィアに来た頃は人も殺せない人間だった
それが光の世界では普通で良い事なのだろうが、闇の世界では命取りである
そこからお兄さんに認めてもらう為、多くの人の力と多くの犠牲を経て、私はここまで成長した
1人で任務をこなせる様になった
太宰さん程には及ばないが、最低限の作戦も立てれる様になった
構成員が私を認めてくれる様になった
ただ、お兄さんだけが私を認めてくれなかった
昔の私は0だった
でも今の私はおそらく80ほど
伸び代も無くなってくる頃
自分が強くなる度に自分を越える事が難しくなる
1と80じゃ成長する速さは違うに決まってる
時間があれば100になれる可能性はある
けれど持病が悪化する私に100に辿り着くまでの時間は無い
だから、今、今認めてもらえなければ
もう…
…
「認めぬ」
『ッ……そう…ですよ…ね…』
もう、お兄さんに認めてもらうことは出来ない。
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夢幻泡影(むーにー)(プロフ) - 推し推せさん» 返信遅くなってしまい申し訳ございません!誤字直しておきますね! (8月28日 21時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
推し推せ - あ、間違いました最年少じゃなくて、最少年幹部だと思います! (2023年4月16日 21時) (レス) id: b86dee8da5 (このIDを非表示/違反報告)
推し推せ - すいません。えっと、誘拐犯からのメール内容で最少年幹部太宰治ってなってるんですけど、最少年幹部だったと思います! (2023年4月16日 21時) (レス) @page34 id: b86dee8da5 (このIDを非表示/違反報告)
推し推せ - 夢幻泡影さん» 確かにちょっと怖いですね・・(笑) (2023年4月5日 22時) (レス) @page33 id: b86dee8da5 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます!強制的にあぶられた…恐ろしすぎる誤字ですね… (2023年4月4日 17時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2023年2月28日 17時