【文スト】芥川の妹は。。 3

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『人形の命は常に傀儡師の手の中にあります』




『私を使おうが、捨てようが壊そうがそれは傀儡師の自由なんです』





『傀儡師がいる限り人形に平和はない。けれど傀儡師がいなければ人形は生きることが出来ない』





『余りにも矛盾しているのですよ。人形は…故に醜いと言われても仕方がない』





『中也さん、貴方が私の傀儡師なら私は幸せになっていたのでしょうか…』






中原「…俺はAの傀儡師なんかになりたくねぇ」





『そう…ですよねゴホッゴホッ…』




中原「違ェ…お前は今私の事がやっぱり面倒くさいんだ。だから…とかおもったろ？」





中原「違ェよ。俺はな、Aの命この手に握りしめながらお前の居場所はここだ…なんてそりゃただの使役だ。」





中原「そんな事しなくたって、Aの居場所はここだ。Aがどう考えるかは知らねェがな」





『…』






中原「ついたぞ」






『はい…』





コツコツコツコツ





…コンコンコン




中原「首領…中原です」





森「入りな」





中原「失礼します」





『ッ…失礼します』





森「どうしたんだい？中原君からとは随分と珍しいね」





『首領…私の体調の事についてお話をしにきました』





森「あぁ…どうだい？最近は」






『首領から頂いた薬を飲んでいますが…それも効かず悪化傾向にあります』





森「…また駄目だったのかい」





『はい』





森「耐性のせいかな？」





『それもあります。ですが、病態が悪化が想像よりも早く進行していることも原因かと』





森「そうかい、、」




森「…中也君、少し席を外してくれないかい？」





中原「失礼します」




そのまま中也さんは部屋を出て行った


…



















森「A君、使えない駒は捨てるよ私はね…どれだけ小さい頃から観ていたとしても使えない駒は必要ない」




『ッ…ぁ』





森「君は実に使いやすい駒なんだ。失うのは少し損が大きい…わかるかね？」





『ッはい』




森「まだ、やれるな？」





『はい…』





森「という事だ、薬を処方しておこう」





『…ありがとうございます』




森「……」











森「君の活躍はこれからだ。」





『なにをッ…』






森「期待しているよ」





『ッぁ…』




期待しているよ…




その言葉は鎖である




捨てられる事を恐れる私を縛り付ける鎖である





期待に応えなければ捨てられる




これに怯えていることを知っているからこそ使われる周りからは見えない鎖





逃げることなんて出来ないんだ…




『その期待に必ずや応えて見せます…傀儡師様』

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