【文スト】芥川の妹は。。 3

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バタッ


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中原「！？A！！」



『……』




中原「A？」



Aの体から滝のように流れる血



ついさっきまで、1秒前まであんな傷なかったはずだ



中原「おい…A？」



返事がない



恐る恐る近づく



人の死を多く見てきた…



だが、今は怖い



そんなのとうの昔のに感じなくなったのに



中原「……ッ！」



息が詰まった



呼吸の仕方を忘れた



汗が吹き出す



Aは血だらけだった



銃弾に打たれた跡だらけ



だが、銃弾にしては傷の穴が小さい



Aが着ている黒いワンピースはボロボロで



そこから見える肌は痣だらけだ



痛々しく腫れている箇所もある


中原「…なぁ、どうした？何があった？」



浅い呼吸をするAに問いかける



『お…母ぁ……ん』



中原「お母さん？」



中原「Aの母がここにいる訳が…っ！！」



Aの倒れた先に一つ死体があった



『中也…さ…は…お…さん…の…異能で…あや…ら…れ…てた…』



そう言われた瞬間俺は思い出した



気がついたら任務が終わっていた


それは、俺が操作されていたから



その間は記憶がない



中原「俺が…俺がAを…」



あの時、操られていた時、俺を呼びかける声がした気がした



それは、俺を止めようと必死なAの声だったんだ…



中原「俺…が…」



『中也…さんは…悪く…い』



中原「ッ！！済まねェ！！今すぐ病院に連れて行ってやる！！だから、だから死ぬな！！！」



だんだんと息が浅くなるAを抱いて抱えて必死で走った



こんな血だらけのやつ、ましてやこの負傷の仕方



普通の病院にはいけねぇ



幸いなことに近くにポートマフィアの傘下の病院がある



中原「間に合え…俺」



道を走るより、ビルの上を走った方が速い



重力操作で浮いてビルの上までいく



ビルの間を飛び越え最短で病院を目指す



中原「死ぬなよ…A」



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ウィーン



中原「ポートマフィア幹部の中原だ」



受付員「！！！！こんなところまでお疲れ様です」



中原「こいつを助けてくれ…頼む」



受付員「分かりました、最速で準備させます」



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中原「……」



今は手術中のランプが光っている



俺が、Aをあんな状態に



辛かったよな…痛かったよな…



罪悪感で胸が押し潰されそうだ


もう、



中原「合わせる顔がねぇよ。」

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