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『そうですね…では宜しくお願い致します。』
バタンとしまったドア
夜の冷たい風が私の孤独を強調する
誰にも愛されることも認めてもらうこともなく
ただ一つの言葉のために生きている
これ程までに苦しい生を伸ばしてまで求めるものではないのかも知れないが
そうしないと死んだとしても上手く成仏出来ないだろうから
閉まった扉の前で呟く
『お兄さん…もしも私に異能力があるならばお兄さんは私を認めてくれますか？』
………
ザァー…ザァー…ザァー
擂鉢街に戻ってきたものの今日は眠れる気がしなくて海を見にきた
誰もいない砂浜に響く波の音は唯一私に寄り添ってくれる
存在だ
『ハハっ…人間じゃないのに…』
ポタポタと流れて砂浜を濡らす
最近感じなくなった
嬉しさも
苦しさも
悲しさも
痛さも
でも…何も感じないのにいつも涙だけは溢れてくる
私の弱さを笑うかのように
『寝てしまいたい…』
？？「おや？こんな所で何をしているのだい？お嬢さん」
『……何にも』
？？「分かっているのだろう？Aちゃん私だって」
『こんな時間に此処に来る人なんて太宰さんくらいですよ』
？？「君もじゃないか」
『………』
？？「何で話さないのだい？」
『貴方は私と関わりたくない。そう言ったではないですか』
太宰「あぁ言ったさ」
『じゃぁ！何で！何で関わるのですか？笑いにきたのですか？』
太宰「ッ」
私の方を向いたAの頬には光の粒がキラキラと流れていた
太宰「そう言う所だよ。君が芥川くんに認められないのはね」
太宰「自分を悲劇のヒロインにしてる。それでもって行動も起こさずに王子様を待っている」
『違う』
太宰「何が違うのだい？」
『私は！私は精一杯頑張ってる！出来ることは全部全部！』
太宰「何処がだい？」
太宰「一人で任務を遂行させた事はあるのかい？」
太宰「行動してるなら結果を残してみなよ」
太宰「結果がないのにどう信じろと言うのさ。口で言うのは簡単だよ」
太宰「それにね、芥川君なら私に一言関わるなと言われた所で諦める訳が無いのだよ」
『ッ…』
海は目の前で輝いていて
私はそこに行きたくなった…
早く楽になりたかった
あの時はただその一心だった
気がつくと足は動いていて
勢いよく海に飛び込んだ
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夢幻泡影(プロフ) - 初めまして！流月様のお気に入りの作品にしていただけるなんて、、本当にありがとうございます！とても嬉しいです！まだまだ未熟者ですが頑張っていきます！ (2023年1月15日 9時) (
レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
流月:nagatu(プロフ) - はじめましてです！今私が読んでる中で1番好きな作品です！大好きです！毎度更新楽しみにしています！これからも頑張ってくださいっ！ (2023年1月15日 3時) (レス) @page4 id: 62a45e957d (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご丁寧にありがとうございます！とても分かりやすい説明でした！本当に感謝してもしきれません。更新はゆっくりになるかもしれませんが頑張ります！ありがとうございます！！ (2023年1月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
潰れたいちご(プロフ) - 上手く伝わらければすみません… (2023年1月13日 7時) (レス) id: ac34134ea1 (このIDを非表示/違反報告)
潰れたいちご(プロフ) - 夢幻泡影さん» いえいえ！続編の更新も頑張ってください！オリ/フラは関連タグの設定の下で確認が出来ると思います。 (2023年1月13日 7時) (レス) id: ac34134ea1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻泡影（むーにー） | 作成日時：2023年1月10日 18時
