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『ッ!』


「銀や僕に助けてもらえるからと言って甘えているのか?助けて貰えると思っているのか?」


「どうすればそこ迄自分を可愛いがって貰えると勘違いしている!」


「そもそもAは、本当に僕らの妹なのか?その目の色は何故だ?」


『お…父さ…んが違うの…白…い髪…はお母…さん…なの…青…い…目は…お…父…さん…と…一緒な…の』


駄目だ、手足が痺れてきた。


感覚もなくなってくる。


意識も遠くなる。


あぁお兄さんに殺されるのかな?私。


ポロポロ


また涙が溢れてくる


『お…兄…さん御…免な』


ドサッ


『ゲホッゲホッ!!ヒッ!ゲホッ!』


急に全身に酸素が巡った。


「やはり…Aには呆れる。」


冷たい槍のような目で見られる


「家に帰るぞ銀。」


銀「コクッ」


『待っ!』


ついて行こうとした…


でも付いて行って良いのか分からなかった。


駄目な気がした


だって私は呼ばれてない


お兄さんはこういった


「家に帰るぞ銀」


だから、私は帰っては行けないのだろう


悲しくて寂しくて私はその場で泣いた


気付いたときには辺りは暗くなっていた


布団もない


寒い


お腹も空いた

………


『死にたい…。』


そう思った


けど…見えた


お兄さんとお姉さんが黒い服の男に連れて行かれるのを


助けないと!


でも私に何ができる?


違う…私は助けたいんじゃなくて


一人が怖いから寂しいから


お兄さん達のところに行こうとしてるんだ


情けない


そんな自分が嫌いだ


大嫌いだ


でも行かないと。もう会えなくなる気がした


『待って!お兄さん!お姉さん!』


3人が振り向く


ギッュと服を握る


『私もついていきます!』


『私も連れて行ってください!』


??「おやおや…もう一人いたなんて…」


??「僕に、付いてきたいのかい?」


??「でもそれはできない。何故なら君のお兄さんとお姉さんは使えるけど君は使い物にならないじゃないか〜」


??「だから君は此処に残りなさい」


??「それとも…」


カチャッ


向けられたのは銃口


怖い。でもついて行かないと


離れ離れは嫌だ!


『私も連れて行ってください!何でも何でもしますから!』


??「何でも。ね…」


??「分かった。君の熱意を証しついてくることを許可しようじゃないか。ただし、僕の言うことは絶対だ。わかったな?」


『はい!』


??「ふふっ…僕は太宰治だよ。宜しくねAちゃん行こうか。」

第三章 地獄→←・



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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時

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