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「A!A何処にいる!!いるなら返事をしろ!A!」


シーン…


「クソッ!…此処らにはいないのか。」


「A!!A!!何処だ!ゴホッゴホッ…」


「あぁ病が僕の邪魔をする。だがいち早くAを見つけなければ…ゴホッ」


タッタッタ


___________________________________

『…ぅん??!!!』


そうだ私…


コツコツ


男「やぁ?目覚めた様だねお嬢さん」


男「名前を教えてくれないかい?」


『あんた達何かに教えるわけないでしょ!!』


ドガッドカッ


『カハッ』


お腹を蹴られた。


男「威勢がいい女は嫌いではない。が…相手を選んだ方がいいぜ?」


男「やれ…」


ドカッドカッ。


『うっ…ぐぁ』


『!!やめて!』


鉄のパイプを持った男が私に向けて鉄パイプを振り下ろそうとする…


怖くて目をつむる…


ブンッ


『ッ!…????』


痛みが来ない


ガハッ!ドサッ


恐る恐る目を開けると…


男が皆倒れていた。


それも血だらけになって…


そして私の前に映ったのは


『お兄ちゃん?』


お兄ちゃんの服から黒いものが伸びてる


それが男達を殺した。


『お兄ちゃん?それ何?』


トコトコ…


「A…」


お兄ちゃんは私の頬に手を添える


『?』


バチン!!!!


『ッ!!』


「A!一人でどこに行っていた!僕は家で待っていろと言ったはずだ!」


「僕と銀にどれ程迷惑をかけるつもりだ!?」


『御免なさい…御免なさい…御免なさい』


ポロポロと涙が出てくる


拭っても拭っても止まらない


(止まれ止まれ止まれ…止まって!)


そんな気持ちと裏腹に流れ出る涙は止まらない


『御免なさい御免なさい御免なさい…』


『許して…許して下さい…お願いします』


『もう、もう迷惑は掛けませんからどうかお許し下さい…お兄さん…』


僕は驚いた。酷く怯えたように涙を流しながら何度も何度も謝るAをみて。


お兄ちゃんと言っていたAがお兄さんと言ったことに。


まだ、齢9の少女には厳しすぎたのか?僕は。


やはり、余り関わらないほうが良いのか?


銀はどんどんと関わっていくうちに私達みたいになれると言っていたが…


今のAを見る限りそれは無理そうだ。


「すまぬA…今の言葉は取り消せ。気にするな。」


『はい。お兄さん』


あぁ…お兄さんか、もうお兄ちゃんとは読んでくれぬのか?


隙間が空いてしまった。


「A帰るぞ…」


『はい…』


帰り道一切会話は無かった

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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時

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