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芥川さんと本部に帰りお礼を言って別れたあと
私は太宰さん直下部下が働く部屋に来た
ここには一人一台パソコンがあって皆それぞれ作業を進める
この部屋はあまり好きではない
私が部屋に入っただけで視線が集まる
それから聞こえる陰口
気にしないようにしてもどうしても気になるものだ
ほら
〈嫌だけど、あの子と仲良くなったら太宰さんともお近づきになれるかしら〉
〈その案いいわね！〉
〈彼奴と関わるのやめよ〉
〈いつも真顔だし気持ち悪いよな〉
なんて
もう聞き慣れた
聞き慣れてしまった
誰も気づいてくれないのだろうか
聞き慣れても陰口を言われるのはあまり良い気持ちじゃない
し
辛い
『…』
ため息をグッと飲み込みパソコンと向き合う
今は18時
資料は明日提出すれば良いのでまだ時間はある
時間が進みガヤガヤとしていた部屋はシーンと静まり返る
時計を見るともう22時
『ははっ』
本当に資料を作るのが遅いんだ私
できたのはまだ3分の1程度
パソコンに慣れないとな…なんて
その後はご飯も食べずにただひたすらパソコンに向かった
ーーーーーーーーーーーー
『ッはー…』
資料がようやく出来上がり時計を見ると時刻は24時
軽くシャワーを浴びようとシャワールームから向かう
誰もいないこの時が落ち着く
誰も私を見ない
こそこそと陰口だって言われない
ただ響くシャワーの音が全てを流してくれるようでスッキリする
シャワーを終わらせた私は備え付けのドライヤーで髪を乾かし緩くまとめた
いつのまにかルーティーンになった見回りを行う
今日は任務があったからだろうか
いつもよりも眠たい
カツカツと私の足音が響く
カツカツ
カツ…カツ………カツ
「何してんの？」
『ッ見回りを』
「なんで？」
『ッそれは』
寝るのが怖いから
夢を見るのが怖いから
だなんて言ってしまえば
きっと嘲笑われる
『今日は目が冴えてて』
なんて兄さんに通じるはずもない嘘を伝えた
「ふーん…そ」
と返事をし兄さんは私の横を通り過ぎて歩いて行く
『…兄さん』
「なに」
機嫌の悪そうにこちらを振り向く
『お疲れ様です』
「そんなこと伝えるためにわざわざ呼び止めないでよ」
『すみません』
ほんの少しの会話が私を幸せにするってこと兄さんはきっと気づいてない
やっぱり兄さんの背中をずっとずっと追っていたい…な
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夢幻泡影（むーにー）(プロフ) - 天然石さん» 報告ありがとうございます。何章での誤字か教えて頂けますでしょうか？ (5月3日 0時) (
レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影（むーにー）(プロフ) - 来世は推しと生きたいさん» うれしいです！キャラの口調をどうにか似せようと頑張ってます！ (5月3日 0時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影（むーにー）(プロフ) - 面倒飴さん» ご報告ありがとうございます！福永諭吉って誰やねん！って感じですよね (5月3日 0時) (レス) @page47 id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
面倒飴(プロフ) - 誤字報告失礼します。第八章 武装探偵で「福沢諭吉」が「福永諭吉」となっていました。 (5月2日 1時) (レス) @page49 id: f3ca837efe (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 間違えてますよ森さんじゃなかったですかポートマフィアは (5月1日 17時) (レス) @page49 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻泡影（むーにー） | 作成日時：2024年2月25日 0時
