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「…そう、なのかもしれませんね」
「今、思い出してみれば僕とAが出会った頃も孤独で苦しいと嘆いていた」
「…Aは強がっているだけで今も昔も変わらぬ」
「僕がその強がりの殻を破ることが出来ればAも救われるのでしょうか？」
太宰「さぁね…Aちゃんの苦しみを100理解することは出来ないのだよ」
太宰「ただね、これだけは言える」
太宰「その方が幾分かAちゃんは楽になれる」
太宰「…起きないねAちゃん」
「はい」
…
…
太宰「こんな時にこんな話するのは可笑しいけれど…大切なことさ」
太宰「君は、芥川君はAちゃんのいない世界を想像できるかい？」
「想像出来ません。」
太宰「なぜだい？」
「Aが僕よりも先に死ぬことはない」
太宰「何故言い切れる」
「僕がさせぬからです。」
「Aを苦しめるような者が現れれば僕がいくらでも切り裂いてそのままAの目につかないどこか遠くへ」
「現に、Aを片付けているのは僕自身だ」
「故に、僕は己を切り裂いてしまいたい」
太宰「…ねぇ、芥川くん」
「はい」
太宰「このままAちゃんが目覚めなければ必死にもがき苦しむこの心臓を止めてあげるかい？」
「…したく、ありません」
「けれどそれでAが本当に楽になれるなら」
「僕はッ」
Aちゃんの手を芥川くんはグッと握った
残酷、冷酷、無慈悲、殺人魔
そんな彼がこうして一人の人間に心を寄せ尽くす姿を見れば世間はひっくり返ってしまうだろうね
「Aは僕の家族です」
「初めて貴方に出会い後をついて行った時」
「Aを置いてきたのが辛かった。悔やみに悔やんだ」
太宰「そうかい。小さな身体でAちゃんもよくあそこまで追いかけてきたものだね」
「…すみません。次の仕事がある故僕はからで」
「また、日をあらためてきます」
そう言って去って行った芥川くんの背中を見た
身長も伸びて
恐れなく堂々とする彼をみた
太宰「二人とも大きくなったね」
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夢幻泡影（むーにー）(プロフ) - 猫春#ねこはるさん» 読んでもらえてとっても嬉しいです！舞い上がってますw最初とその後の切り替え凄いですよね、ややこしい事になってしまいすみません…と思いながら優しい太宰さんも怖めな太宰さんも好きなので書いてしまいました (12月24日 21時) (
レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影（むーにー）(プロフ) - 来世は推しと生きたいさん» ありがとうございます！次回作は芥川さんから一度離れてみようかと思い別の人物に手を出してしまいました。毎作品、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます！ (12月24日 21時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
猫春#ねこはる - 取り消します。死ぬほど優しかったです(((今読んでる最中の人 (12月24日 17時) (レス) @page11 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
猫春#ねこはる - 太宰さんが怖すぎて好きです (12月24日 17時) (レス) @page7 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
来世は推しと生きたい - 完結おめでとうございます！！何度も主様の作品に泣かされました…本当に感動物です。私は芥川推しなのですが，主様の書く原作を保ちながら優しさを少しずつ見せる感じがすごく好きです。あと夢主ちゃんの性格も毎回好きです！次回作も読ませて頂きます！ (12月24日 17時) (レス) @page44 id: 3324b2c332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻泡影（むーにー） | 作成日時：2023年10月16日 0時
