【文スト】芥川さん、私もう…

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太宰「包帯…」







手慣れた手つきで包帯を巻いていく







かなり深く切ったのか血はドクドクト溢れ出し包帯をすぐに染める








太宰「…」








最近は彼女の”助けて”









それすらも聞こえなくなたてしまった








Aちゃんは強い









だから弱い








時折り見せた涙はもう私の前で流れることはない







今の彼女は日の当たらない暗闇の中








暴風雨に犯iされている花のやようで








一方的に傷つけられては








その傷を必死に治そうとしている






…









太宰「Aちゃん…」








そう言って頭を撫でるけど、反応なんて返ってくるはずもなくただ私の呟きが静寂に消えた









今日は隣で寝よう








Aちゃんが寂しくないように









私はAちゃんが寝ている隣に転がって夜を過ごした









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朝になった







けれど目は覚めなくて






与謝野さんに頼みたい







だけど、できない







Aちゃんが嫌がるからね








…







太宰「君はこのまま死んでしまうのかい？」








太宰「…」









もっとしっかり守ってあげられたら良かったのに






…







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太宰さんから電話がかかってきた








慌てて出たものの内容は痛々しく聞きたくなどなかった








Aが目覚めぬと太宰さんは言った








見舞いに来ないか。と








生憎、合わせる顔がない







どの面を構えれば良いのか僕には分からぬ








実際Aの苦しむ原因を作っているのは僕でありポートマフィア







プツリと切った電話を持ってが力無くぶらりと下に垂れた







「…僕より先に死ぬな」








僕よりも先に…








太宰さんが言っていた







最近はご飯も食べないと







睡眠だって睡眠薬で強制的にしていると






身体は痩せ細り癒え無い傷が増えたと







見舞いに行くと起きないか








僕を殴るために起きないか







そんな希望を持って今夜、Aの元に行くことにした







“見舞いに行きます。”








とだけ太宰さんに報告し、準備を始めた

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